伊藤忠社長「日本のビジネスマンはなぜ服に関心ない」に反発相次ぐ 「金がない」「スーツは作業着」 | キャリコネニュース
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伊藤忠社長「日本のビジネスマンはなぜ服に関心ない」に反発相次ぐ 「金がない」「スーツは作業着」

日本のビジネスマンは、服に関心を持っているように思えない―。伊藤忠商事の岡藤正広社長がインタビュー記事で語った内容に対しネット上で反発の声が相次いでいる。

記事は5月17日、「NIKKEI STYLE」に掲載された。岡藤氏は、日本のビジネスマンのファッションについて聞かれると「これがあかん」と一刀両断。「イタリアではみんなおしゃれな服を着ている」「日本のビジネスマンを見ても、着るものに関心を持っているようには思えない」と嘆いた。岡藤氏自身は、服装に気を使っているという。

岡藤氏は30万円のスーツ購入 独身男性が服に使うのは年間で8万円

意識の高いビジネスマンなら30万円のスーツを着て当たり前

意識の高いビジネスマンなら30万円のスーツを着て当たり前

「なんで服装に関心持たないんやろうなあ。余裕がないんやろか。今の春夏物だって20着以上買っているんだよ。スーツは11着、これは前からイタリアでオーダーしていた。それとジャケット。(中略)スキャバルでつくったのが7着くらいあったかなあ。ほかのメーカーのやつも5着くらいあるからね」

他のビジネスマンを批判するだけあって、本人はかなり服装に気を使っているようだ。

都内のテーラーショップによると、スキャバルでオーダースーツを作ろうとすると比較的安いものなら20万円程度ですむが、高いものでは200~300万円かかるという。さすが大手商社の社長だ。

岡藤氏のインタビューが公開されると、2ちゃんねるにスレッドが立ち、「みんなあんたほど給料貰ってないよ」「金がない」といった反発の声が相次いだ。

「服なんかに金使う余裕が国民にあるとでも?」
「社畜は昼飯も安いもの選んだりして節約してんだから服なんか気を使えるわけがないだろ?」

やはり服装にお金をかける余裕がないという人が多いようだ。

伊藤忠の扱う高級紳士服を買ってね、ということ?

総務省統計局が発表した2014年の全国消費実態調査によると、働いている単身男性は、1か月に平均6623円を「被服及び履物」に費やしているという。1年で7万9476円。これではスキャバルのスーツを買うことはできない。

2人以上の世帯ではもっと厳しい。1か月に「被服及び履物」にかける金額の平均は、1万1864円。平均世帯人員が3人強であることから、家族3人分の被服費を月1万円ちょっとで賄っていることになる。岡藤氏自身が「余裕がないんやろか」とこぼしているが、まさにその通りなのだろう。

また「リクルートのときに関心を捨てさせてるだろ」という指摘もあった。就職活動では、黒一色のリクルートスーツを着るのが暗黙の掟となっている。お洒落をする余地はあまりない。それがそのまま社会人としてのスーツの着こなしにつながっているということか。

また、「スーツは作業着」という声もある。仕事をするための服であって、お洒落である必要はないと考える人もいるようだ。他にも、「満員電車で揉みくちゃにされるのに何で高い服着ていくのよ。スーツなんて消耗品よ」という書き込みもあった。

ちなみに、スキャバルの日本法人は伊藤忠の子会社。岡藤氏も本音としては、もっと伊藤忠の扱う高級紳士服を着てね、といいたかったのかもしれない。

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