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経営者が「自分の右腕に辞められたときに抱く感情」 1位「無念」、2位「悲しみ、切なさ」

人事評価が原因で転職・辞職を考えた人の割合(プレスリリースより)

人事評価が原因で転職・辞職を考えた人の割合(プレスリリースより)

調査は、会社経営者、人事担当者、従業員それぞれ400人を対象に実施した。それによると、「人事評価に納得がいかず転職・辞職を考えた経験がある」と答えた従業員は34%で、評価に納得できなかった理由には

「評価される部署とされない部署が明らかだから」(40代)
「仕事ができる人とできない人が同評価だから」(40代)
「人事評価が好き嫌いで決まるから」(50代)

など、自分の努力で改善が見込めない理不尽を挙げる人が多かった。

このように、人事評価の公平性に強い疑問や不満を抱く従業員がいる一方で、経営者の72.6%は「自分の会社の人事評価は部下を評価しやすい」と、制度設計は適正と受け止めている。同じ制度に対しても、従業員と経営者で感じ方が異なるようだ。

右腕の社員が辞めたときは、怒りよりも悲しみの方が強い

経営者に、自分の「右腕」となる社員が辞めた場合にどんな気持ちになるか複数回答で聞いたところ、最も多いのが「無念」(40%)、次いで「悲しみ、切なさ」(26%)、「不安」(24%)となった。「無念」は3年前の同社の調査でも1位を獲得している。

手塩にかけてきた人材が流出することへの悲しみや、頼れる存在がいなくなることへの不安が大きいようだ。また、無念という言葉が1位であるのは、悔しさや悲しみなどの感情が綯い交ぜになり、一言では言い表せない感情を抱いているため、と解釈していいのかもしれない。

調査全体を通して、人事評価制度に対する従業員の満足度や、経営者、人事担当者の受け止め方など、前回の調査時と比べてほぼ変化が見られなかった。従業員と経営者のギャップは、3年程度では埋まらない、ということか。

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