理想の通勤時間「徒歩3分」「自転車で15分」 自転車通勤者は「快適すぎて電車勢を宇宙から見物できる勢い」
多くの人にとって、仕事と切っても切れないのが通勤だ。毎日片道1時間や2時間かけて自宅から会社まで移動していれば、心身ともに消耗するのも無理はない。通勤が辛すぎて会社に着く頃にはヘトヘト、という人もいるだろう。
2ちゃんねるには7月3日、「理想的な通勤距離」というスレッドが立った。会社からどのくらい離れた場所に住みたいかは、距離よりも所用時間の方が重要のようで、理想的な通勤時間を挙げる書き込みが目立つ。
中央線ユーザー「通勤快速は死にたくなる。3日に一度は遅れる」
利用路線によっては複数回の乗り換えが必要で、距離の割に時間がかかることもある。理想の通勤距離を時間換算で言う人が多いのはそのためだろう。スレッドには、「自転車で15分」「徒歩5分」など、30分以内が理想とする声や、「電車で1本なら何時間でもええよ」「電車でも乗り換えがあるとあかんな」などのコメントが寄せられていた。
一口に理想の通勤時間と言っても、通勤手段は何なのか、電車であれば座れるか否かも大きなポイントになる。
実際に自転車通勤をしている人は
「ワイチャリ5分 快適すぎて電車勢を宇宙から見物できる勢い」
「自転車で10分やけど短くて悪いことなんて一つもないぞ 睡眠時間増えるし帰りもさっさと帰れるしいいことづくめや」
と、メリットを強調。通勤時間の短縮化を望む人にとっては羨ましい限りだ。一方で、職住近接ではプライベートと仕事の切り替えが出来ないと心配する人もいる。そうした人へは
「近くでだらけるっていうけど、中央線の通勤快速乗ってごらんなさいよ 死にたくなるし(中略) だいたい3日に一度は車内体調不良の客のために遅延する」
という、中央線ユーザーの意見をご紹介したい。
7月11日から都主導で「時差Biz」スタート 通勤の苦行、少しはましになるか?
不動産サービスのホームズが2014年に発表した「通勤の実態調査」によると、理想の通勤時間は35分だという。一方、現実の平均通勤時間は片道58分と、両者のギャップは大きい。通勤に往復約2時間を費やすようでは、疲労で仕事のパフォーマンスが落ちても致し方ない。
通勤時間短縮策の1つは引っ越しだが、都心部に勤務先がある場合、家賃や土地代も高くなりがちだ。暮らしが立ち行かなくなる可能性を考えると、思い切って実行するにはハードルが高い。
ならばせめて、通勤時間を快適に過ごすことはできないものだろうか。東京都は7月11日から「満員電車ゼロ」の実現に向け、「時差Biz」キャンペーンを始めている。ラッシュ時を避けて通勤するこの取り組みは、通勤時間の短縮にはならないが、快適な通勤を実現し、ストレスや疲労原因を取り除ける可能性は高い。取り組みに参加する約260の企業は、フレックスタイムの導入のほか、テレワークのように「通勤しない」働き方も実践するそうだ。
通勤の辛さを軽減するための、最初の一歩になると良いのだが。