経団連ではプレミアムフライデーを満喫中 一方ネットでは「帰れない」「貧乏暇なし」の投稿相次ぐ
経団連の担当者は取材に対して、「職員の多くがプレミアムフライデーを楽しんでいる」と語った。
「プレミアムフライデーは決して強制ではありません。無理に一斉に帰るのではなく、個々人が柔軟に対応すればいいと思います。経団連でも、早帰りを推奨し、多くの人がプレミアムフライデーを楽しんでいますよ」
5月26日には丸の内で「ブルームバーグ スクエア・マイル・リレー」というマラソンのイベントが開催されていた。職員が有志でチームを作り、参加したという。
本日28日には経団連の主催で「プレミアムボッチャフライデー」という大会が開催される。パラリンピックの正式種目であるボッチャは、目標となる白いボールに、赤・青のボールを転がしてどれだけ近づけられるかを競う競技だ。この大会にも、有志のチームが参加するという。
「面倒くさいから変えたくない」というのが多くの日本人のメンタリティ
ネット上には、依然として「午後3時にはとても帰れない」といった不満の声が上がっているが、「必ずしも午後3時に帰ることだけがプレミアムフライデーではありません」という。
「半休を取ってもいいし、フレックスタイムで働いている方はコアタイムで帰ってもいい。それも難しければ、せめて定時退社でもいいと思います。プレミアムフライデーという理由があれば、やりやすくなるのではないでしょうか」
また様々な取り組みを参考にして、やり方を模索していってほしいという。
「介護施設でもシフトを組んで隔月で休めるようにしたり、月末の金曜日には忙しい金融機関でも本店などできるところから導入している事例が出てきています。こうした取り組みを参考にし、普及していってくれればいいと思います。ただ新しい制度の普及にはかなり時間がかかります。クールビズだってそうでしたよね。『面倒くさいから変えたくない』というのが多くの日本人のメンタリティですが、徐々に変わっていけばいいと思います」
同制度の推進事務局がある博報堂や経済産業省でも早帰りに取り組んでいるという。一般の人がプレミアムフライデーを享受できるようにしていきたいものだ。