最終面接は社長と一緒に魚釣り 名古屋のタクシー会社で「釣り部採用」始まる
同社には、釣り好きの社長を中心に結成された「釣り部」がある。関連グループ会社の社員と合わせ30数人の規模で、社員アンケートでも「社内で盛り上がっている」と名前が上がるほどだそうだ。
こうした社内事情もあり、「釣りが好きで、かつライフワークとしてタクシードライバーをやっていきたい人を集めたい」と、今回の採用に至ったという。「同じ趣味を持つ仲間が増えることで、会社として、更なるチームワークの強化」に繋がるという期待も込められている。
同社の大和社長は「釣りとタクシードライバーには共通点がある」と言う。採用サイトでは、釣りにまつわる3つの言葉として
「魚のいるところで釣れ」(詠み人知らず)
「人に魚を与えれば一日生かすことができるが、人に釣りを教えれば一生養うことができる」(老子)
「釣れない時は魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい」(ヘミングウェイ)
が紹介されており、それぞれ「その環境に臨機応変に対応する重要さ」や「一度仕事を覚えてしまえば長く働ける」点がタクシードライバーの仕事と釣りの共通点だとしている。
海釣りの場合は船を借りる必要があるが、船代は会社が負担する。晴れて入社となった暁には、10万円相当の釣り道具のプレゼントもあるそうだ。ほかにも「社長より大物を釣った場合ボーナス支給」、「釣り連休相談可」など、ユニークな制度が並んでいる。
なお、「釣り連休」は他の社員との公平性を考え、特別な休暇ではなく「有給と公休を組み合わせてシフトを組んであげる配慮」をするのだという。
寮や社宅も完備、すでに数人から応募
採用された場合、給与は月額21万3600円で、そこに成果給や各種手当が付加される。1か月単位の変形労働時間制で、「勤務時間は10時~翌1時のドライバーが多い」という。2勤1休制で、寮や社宅も完備されている。
採用サイトを構築した人材会社アドヴァンテージによると、8月18日昼段階で既に数人から応募があり、これから釣りの日程を調整する予定だという。担当者は「まだ始まったばかりですので、今後本格的にプロモーションに力を入れていきます」と述べた。
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