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アニメやゲームの「学園恋愛モノ」が廃れたのはなぜか スマホの普及やプレイ時間の長時間化が背景に

「学園恋愛モノ」は衰退……?

「学園恋愛モノ」は衰退……?

「学園恋愛モノ」は元々、パソコンでプレイする恋愛ゲームを中心に巻き起こった物語の典型だ。1999年の「Kanon」を皮切りに、「D.C. ~ダ・カーポ~」(2002年)、「CLANNAD」「SHUFFLE!」(2004年)などヒット作が続いた。

こうした名作PCゲームが2000年代に続々とアニメ化され、そのアニメもヒットすることで「学園恋愛モノ」は一時代を築き上げることとなる。しかし2010年ごろから恋愛ゲーム離れが起こり、「学園モノ」自体も、恋愛要素はあまりなく、文化部や放課後を舞台に、高校生活の日常そのものを描く「日常系」が取って代わっていった。

なぜ、恋愛ゲーム離れが起こったのか。もちろん、今でも一部には根強いファンはいる。だが、2010年代からスマートフォンが普及し、インターネットのためにパソコンに向かうという習慣が次第に薄れたことが恋愛ゲーム離れの背景にある。

さらにゲームの方も次第にボリュームで勝負するようになってきた。2000年頃はキャラクターボイスがなかったものが、DVD-ROMの普及に伴ってボイス付きが当たり前になっていった。そのため、きちんと声を聞いてプレイすると、クリアまで50時間以上もかかる作品も珍しくなくなってしまった。

スマホの普及による生活環境の変化と、ゲームをプレイすることの負担増が、恋愛ゲームのブームの終焉をもたらした。結果、良質な「学園恋愛モノ」のゲームが世に出て来なくなり、恋愛ゲーム原作に頼っていたアニメ作品も姿を減らすこととなる。このため、近年のアニメ作品を見渡しても、学校を舞台にした恋愛作品がすっかり減ってしまったのだ。

だが、学校生活と恋愛はいつの時代にもあり、この2つは切っても切り離せない要素だろう。つまり、その火種が絶えることはないのだ。いつの日か、「学園恋愛モノ」は必ず舞い戻ってくるのではなかろうか。

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