「町内会入ってますか?」問いかけに「入らされてる」の声相次ぐ せめてカドが立たない断り方をしたいもの
これに対して、早速「入ってないよ! めんどくさい!」を筆頭に、「嫌だけど入ってる。ゴミも出しにくくなるし」「入らされてる」など、入会に消極的なコメントが多く寄せられていました。
想定内の答えですが、これに「入らなきゃ、ゴミ捨てできませんよ」「入らなくても良いからさ、いざって時に町会の炊き出しには来ないでね」などのイジワルなコメントも。
本来、地域のコミュニティの要として機能すべき存在なのに、こうした対立が起こるようでは本末転倒です。
町内会や自治会は、共働き世帯の増加や住民同士の人間関係の希薄化、少子化など様々な要因でその存在意義が疑問視されることもしばしば。2005年には、町内会は「強制加入団体でなく、加入・脱退は自由」という司法の判断も下されています。
役員やってみたら「ある程度は近所付き合いもアリだと思った」人も
他方、書き込みには町内会に入っていてメリットを感じた人の話もあります。
「町内会とか面倒だなーって、若い時は思ってたけど、年取ると、ご近所さんとかお友達とか、人との繋がりって本当に大事だなぁと痛感してる」
「子供の顔も覚えてもらってるから何かあっても頼れる。老人が多い地域だからどこの横断歩道にも立っててくれてるし、安心してます」
筆者も数年前初めて自治会の役員を務めたときは、面倒ではありましたが普段接する機会のない地域の方々と顔見知りになり、良い経験になりました。
スレッドにもありましたが、自治会に入っていないと「災害時に困る」などと言います。しかし、災害対策基本法などにより、実際に災害が起きたときに「会員でなければ物資が受け取れない」などということはありません。
ただ、災害時こそ顔見知りが多くいれば心強く、協力しやすいのも事実ではないでしょうか。会員でない住民たちも、被害拡大防止や災害復旧に協力しなければいけないのですから、人付き合いが希薄になっている今だからこそ、自治会は必要だと私は感じました。
スレッドには、「辞めた・入っていない」けれど、地域の掃除活動やゴミ集積場の掃除は行い、防犯灯代は払っているという声も多く、入会は強制でないものの、その辺りは納得している人も多いようです。会員から見てギリギリの妥協案とも言えそうです。
個人的には、メリットがないわけではない…と薦めたいところですが、それでも、どうしても無理・できないという場合は、なるべく角が立たない断り方をしたいものです。穏やかに理由を話してもダメなら、「申し訳ありませんが、法律的には…」と、入会が任意加入であることを伝えましょう。あくまで相手のプライドを傷つけないようにすることが大切です。
(参照:「運営からトラブル解決まで・自治会・町内会お役立ちハンドブック」水津陽子著/実業之日本社)