禁煙をメンタル面で補助するアプリ「CureApp禁煙」が治験開始 実用化後は禁煙外来で処方薬と併用
禁煙外来での治療では、ニコチン切れの離脱症状を抑えるニコチンパッチなどの禁煙補助薬を処方する。基本の治療期間は、3か月だが、その間に診察は5回しかない。
同社は「多くの時間は自分一人での孤独な闘いとなってしまい、その間に生じる離脱症状の苦しさなどから断念してしまうことが多くあります」と説明。そこで同アプリでは、診察と診察の間に個々人に応じたメンタルサポートを行う。
同社の担当者によると、「1年半~2年後に、アプリで初となる医療機器の認証を受けることを目指している。実用化されれば、禁煙外来で補助薬の処方と併せて、アプリが利用できるようになる」という。
医療費の高騰が社会問題として注目される中、同アプリの利用で喫煙者が減れば、将来の医療費抑制につながる可能性も高い。
同社では、すでに6か月のオンライン禁煙プログラム「ascure(アスキュア)」を法人向けに提供している。同プログラムでは、禁煙補助剤を自宅まで届けてくれる他、禁煙外来での指導経験を持った指導員がオンラインでサポートしてくれるという。