神戸製鋼の不正発覚で内定者悲鳴 「人生が台無しにされた」「内定は辞退する」「父親に頭を下げて就留」
ある学生は、
「現実を受け入れられない…周りの同情の目が痛いし親もガッカリしてるし。人生が台無しにされた」
と心境を吐露した。せっかく大手企業への就職を決めていたのに、大規模な不正の発覚となれば「人生が台無し」と感じるのも無理はない。
内定を辞退し、就活をやり直そうと考える人も少なくないようだ。
「内定はふつうに辞退する」「不正の報道を受け内定辞退を考えています」
「まだ大手で秋採用継続してるとこ多いっぽいし、就活再開するか~」
といった書き込みが多数寄せられていた。ただ、「この時期から再開してまともな企業に受かるわけない」といった声もある。
すでに大手企業では内定式を終えており、神戸製鋼所と同等の企業に就職するのは難しいだろう。不正の発覚自体は8月だったため、「この時期まで内定者に黙ってるなんてほんとクソだわこの会社」と怒る人もいた。
不正が発覚する前の10月1日には、「皆さん明日懇親会ですね!わたし緊張して眠れないです!」といった書き込みもあったが、この学生は今頃どうしているのだろうか。
「就浪して、『神戸製鋼内定してたんですけど…』って言えば同情してくれると期待」
今から就活を再開するのではなく、就職留年を選ぶ人もいるようだった。
「お父さんに頭下げて就留さしてもらうことにしました」
「就浪したら来年面接で理由尋ねられても『神戸製鋼内定してたんですけど…』って言ったら同情してくれることを期待して蹴ることにしました」
しかし就活を再開するにしろ、就留をするにしろ、学生の負担は重いだろう。
研究室からの推薦で内々定をもらった学生からは、「この状況ならさすがに推薦使ってても辞退できるますよね?」と心配する声も上がっていた。通常、推薦で貰った内々定を蹴ると、その研究室の後輩が推薦を受けられなくなるからだ。
就活を再開しても大手企業は軒並み募集が終わっており、就職留年をするのも大変だ。かといって、そのまま入社する学生も不安を拭い去ることはできないだろう。実際にどうなるかはわからないが、会社の行く末を不安視する書き込みが非常に多い。同社に就職を決めていた学生は気の毒だとしか言いようがない。
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