衆院選投開票日に台風21号接近で野党どうなる 立憲民主ツイッター「ぎゃあああああ。雨だと投票率が下がります。台風だと…」
自民党広報の公式アカウントも、「22日の投票日は大雨や強い風が予想されます。今後の台風情報にご注意いただくとともに、投票の権利を無駄にしないために『期日前投票』に行かれる事をおすすめします」とツイートしていた。投票率が低いと与党に有利だとも言われるが、ここ最近若年層の支持率が高い同党は、雨で若者が投票しなくなることを心配しているのかもしれない。
選挙の日に雨が降ることを懸念しているのは、政党関係者だけではない。ネットでは、「日曜日は雨になりそうです。 皆様、期日前投票を!」「週末のお天気は最悪になりそうなので 期日前投票に行きませんか?」と期日前投票を呼び掛ける声が相次いでいる。
しかし、天気が悪いと必ずしも投票率が下がるわけではない。総務省がまとめた「目で見る投票率」によると、1972年と1986年に実施された衆院選の投開票日はいずれも雨だったが、投票率はそれぞれ71.76%、71.40%と7割を突破している。
投票率が高いとされる曇りであっても、2003は59.86%と6割を切っている。過去最低の52.66%を記録した2014年の前回衆院選挙も晴れのち曇りだった。
「投票率は選挙戦の構図や制度的環境で決まると思う」
参院選の投票率にも同じことが言える。確かに最も投票率が高かった1980年(74.54%)は曇りだったが、1974年(73.20%)、1986年(71.36%)はいずれも雨だった。1995年は曇りだったものの、投票率はわずか44.52%。2番目に低い1992年(50.72%)も曇りだった。
エール大学の助教授や衆議院議員を務めたことのある斎藤淳さん(政治学)も、「天気と投票率の関係はそれほど大きくなくて、集計レベルでは、制度的環境や選挙戦の構図で決まるのが投票率だと思う」とツイート。天気よりも、選挙戦の争点などが投票率に影響を及ぼしている可能性は高い。
ただし斎藤さんは「天気悪くても投票する人は投票するだろう。だけど、台風となるとどうか分からんね」ともつぶやいていた。天気が投票率に直結しなくとも、台風ともなると投票所に行くのをやめてしまう人もいそうだ。