マツコ「同僚のうつ病は仮病」と不満こぼす会社員を諭す 「自分は健康でラッキーって思わないと生きていけない」
話題になったのは、夕刊フジの悩みコーナーに寄せられた「どう見ても仮病の同僚がうつ病と診断されて休職になったが、給料は最低限支払われる」という不満の投稿だ。仮病に気付かない産業医や上司に対する不満で、職場の雰囲気が最悪になっているという相談だった。
マツコさんはこれに対し、「今の労基の問題ってすごいじゃない」と、世間の目が「働かせ方」に厳しくなっていることに触れ、「こういう人もいるとカウントに入れた上で採用しなきゃいけない時代になってる」と指摘。「彼はああいうことになってるけど、自分はバリバリ仕事をできる状況にあるからラッキーって思わないと」と励ました。
また、「大企業ほどデリケートに、そういう人に賃金込みで手厚いケアをするし、それを念頭に入れて採用してると思う」などと考えを述べた上で、諭すようにこう語った。
「だからもう、そういう人がいることが、これからの社会は当たり前なんだと思って、『彼は彼、僕は健康でちゃんと働けるから頑張って出世しよう』っていう風に頭切り替えないと、生きていけないと思う。これからは」
他人にイライラしてる暇があったら、自分の生き方を考えるほうが建設的
うつ病以外にも、育児や介護で休職や時短勤務をする人が増えてきた今、誰かの業務を周囲が肩代わりするのはよくあることだ。そんなとき、人それぞれ事情を抱えていると納得し、「自分は健康でバリバリ働ける」と前向きに割り切れれば楽だろう。ただ、そんな切り替えは楽ではないし、バリバリ働いてもどんどん給料が上がり出世する時代ではないので、モチベーションの維持は難しそうだ。
コメンテーターの若林史江さんはマツコさんの主張に同意し、「そっちにイライラしたり気を向けてる暇があったら、自分がどう生きて行くかってことを考えるほうが建設的かなって思いますよね」とコメントした。確かにその通りで、周囲ばかり気にして自分が腐るのはもったいない。
ちなみに紙面の悩みコーナー内で答えた医師は、「うつ病には様々な症状があり、周囲には怠けていると誤解されることがある」ため、「何事も否定的に見るのではなく、客観的に考えることで物事の見え方も変わってきますよ」と助言していた。