【建設業界】働きやすい会社ランキング2017 スーパーゼネコンが上位独占
東京駅丸の内駅舎の復元などで脚光を浴び、不動産開発を強みとする鹿島建設が1位となった。項目別にみると二番手の点数に甘んじている項目も多いが、”ストレス度の低さ””休日の満足度”などが高く、総合平均で1位という結果になっている。
「会社が所持している厚生施設を格安で使用出来るのは良い。また、地方であれば1万円程度の負担で寮や借り上げのアパート(光熱費支給)に住むことが出来る」(管理関連職 30代前半 男性)
「管理部門・現業部門・工事事務所配属によって、大きく変わるが、工事事務所配属以外であれば休日も有給も比較的消化出来る」(管理関連職 30代前半 男性)
2位は首都圏の民間建築を主力とする清水建設。環境エネルギー関連事業にも注力している同社だが、特に”給与の満足度”が4.0点とずば抜けて高く、「繁忙期には、残業せざるを得ない状況になるが、積極的に外注事務所のアウトソーシングに出していて、さすがは大企業だと思った。休日も多く、有休も取りにくい雰囲気では無い」(CADオペレーター 30代後半 女性)という声もあった。
「正社員の中でも地域職、総合職とランクがあり、またベテラン派遣社員も多くいて、微妙な立場関係にありながらも、総じて皆仲良く上手くやっていた。常識のある善良な人が多く、非常に働きやすく、実際に長く勤めている人が多い」(CADオペレーター 30代後半 女性)
「労働時間短縮の空気が全社的にあるため、無駄な残業は減少して来ている」(電気・通信設備施工管理 30代後半 男性)
木造住宅大手の一条工務店は3位にランクイン。「若い頃から、現場を任され、お客様の意見をダイレクトに聴けるため、責任は大きいが引渡しした際の達成感は大きい。さらに、その結果が評価にも繋がるため、モチベーションの向上にもなり、給料にも反映されるのがよい」(施工管理 20代後半 男性)という声もあるように、特に高いのが”仕事のやりがい”(3.8点)で、5社の中で最も高い点数となっている。
「ある程度自分でスケジュールを決められるため、お客様の都合が合えば休日は取りやすい環境である。上司についても休みについては寛容なため、比較的休める風潮であった。休日出勤は引渡しが重なると、引渡し前にすることもある」(施工管理 20代後半 男性)
「赴任手当は2年目以降。車は自分で購入したものを会社で使うが月々2万円でる。その他家賃手当や、資格取得時の報酬金、報酬休暇、役職手当、結婚手当、子持ち手当など手厚いパックアップがあり、仕事のモチベーションであったり、ボーナスに直結する評価が分かりやすかったりなどする」(施工管理 20代前半 男性)
「無駄な残業やサービス残業はない」(積水ハウス)「福利厚生は総じていい」(大成建設)
注文住宅で最大手の積水ハウスが4位。各項目で全体的に目立って低い点はないが、”仕事のやりがい””給与の満足度”という高評価の項目も一歩他社に譲る結果となっている。「契約を取れたらお客様からお礼がもらえるのが大変嬉しい。また上司から任される仕事が責任ある大きな仕事であるため非常に責任ある仕事が与えられてそれをこなすとインセンティブが与えられる。それがモチベーションに繋がる」(代理店営業 20代前半 男性)といった声が印象的だ。
「お客様の喜ぶ姿が間近にみられ、とてもやりがいを感じます。合わせて、感謝される場面が多く、また次頑張ろうという気持ちになります。多くはプランを作成したり、プレゼンをしたりする提案営業です。展示場での接客もあり、人と接している機会が多いです」(コンサルティング営業 30代後半 男性)
「CADオペレーターは出勤時間に融通が利きやすく、子育て世代としては助かった。基本的には支店(戸建設計)は火水休みだが、希望をすれば土日休みに変更することもできた。月に何日かは仕事量が多く定時を過ぎるまで作業せざるを得ないこともあるが、無駄な残業やサービス残業はない」(CADオペレーター 20代前半 女性)
5位には大型土木から戸建て住宅まで手がけるスーパーゼネコン、大成建設が入った。特に”給与の満足度”が3.8点と高く、「技術的にトップの企業であり勉強になり自信の向上心により、将来的に独立も可能と思われる。同僚社員も勉強熱心な人が多く、それに引っ張られながら身につくことも多い。仕事の密度が濃く、厳しい面もあるが、大規模プロジェクトに、携われることは気持ちが高ぶる」(建設設計 50代前半 男性)という声も。
「忙しい時とヒマなときの落差は結構あります。昔は徹夜とか終電逃してタクシー帰りとかありましたが、最近はいろいろと厳しくなってそんなこともなくなりました。休日出勤はごくまれです。社員の方々もあまり休日出勤はしてないように思えます」(CADオペレーター 30代後半 女性)
「多くの宿泊施設と提携しており、高級ホテルに格安で泊まることができる。寮・社宅が整備されており、35歳までは入居可能。転勤時の本人や家族に対する補助も手厚く、残業代もかなりの時間数まで支給されるので、福利厚生は総じていいと感じる」(経理 20代後半 女性)
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