レシピ童話の「わかったさん」がツイッター開設で懐かしさに浸る人続出 「こまったさん」の開設予定は?
ツイッターでは「図書館で競うように借りて読んだわ」「小学校の図書室で夢中になって読んだ」など、懐かしむ声が多数あがっているが、そもそもなぜこのタイミングで開設されたのか。あかね書房の担当者によると、意外にも成り行きによるものだった。
同社では今年9月、全10巻ある「わかったさん」シリーズを、お菓子の種類ごとに分類し、元の本にはなかった新作レシピ・イラストも載せて再構成したレシピブック『わかったさんとおかしをつくろう』を3冊発売した。ツイッターのアカウントもこれに合わせて10月に取得したものの、
「何を呟いたらいいんだろう、みんな何を知ったら喜ぶんだろうと分からず、結局そのままにしていました」
という。しかし、12月5日にオープンした同書の特設サイト内で「公式アカウント開設しました!」と宣言してしまっていため、急遽「何かひとこと言わなければ」と呟いたのが最初の内容だったそうだ。担当者は「まさかこんなに反響があるとは。フォロワー数も、画面を開くたびに増えていってどうしたらいいか」と嬉しい悲鳴を上げる。
「『わかったさんのクッキー』をはじめ、シリーズは今でも発行していますし、現役の小学生も読んでいます。ロングセラーの本の力ですね。こうしたものは販売部数だけでは測れないので、とても嬉しいです。懐かしんで下さる方々に支えられていると思います」
原作を担当した寺村さんは2006年に亡くなっているため、新刊のレシピブックに新しい話は掲載されていない。ただ、元の本ではモノクロだったレシピのカラー掲載や、完全描きおろしの見開きイラスト、新作レシピの紹介もあり、大人は懐かしく、子どもは新鮮に楽しめる内容になっている。
ハッシュタグ付きの「作ってみた画像」投稿による、読者との交流を検討中
今後は、ハッシュタグの活用やクイズ出題を通して読者と交流を深める予定だ。
「こちらではスタッフが作ったお菓子の写真をアップしたり、みなさんにはハッシュタグ付きで、失敗作も含め、レシピを見て作ったお菓子の写真をアップしてもらったりしようかな、と検討中です」
『わかったさん』には、料理作りを主軸にする姉妹シリーズ『こまったさん』がある。現段階では、こまったさんのツイッターの開設予定はないそうだが、「そうした声はとても嬉しいです」と話していた。
ようこそいらっしゃいました! こちらは「わかったさんのおかしシリーズ」でおなじみの、わかったさんの公式ツイッターアカウントです。
新刊のレシピ絵本の紹介や、さまざまな情報をお届けしたいと思います。みなさんとの楽しい交流の場になればうれしいです。よろしくお願いいたします?
— わかったさん公式 (@wakattasanbook) 2017年12月4日
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