痴漢に間違われやすい行動は「わざと狭いスペースに寄る」 冤罪を防ぐため「電車では両手を上げる」という男性も
今年は痴漢の疑いを持たれた男性が線路内に逃走し、電車の運行を妨げるトラブルが多発した。これを受けてJR東日本は、2018年春から山手線の全車両に防犯カメラを設置するという対策を発表したほどだ。
そうした中、ジャパン少額短期保険は12月6日、「通勤トラブルに関する意識調査」の結果を発表した。女性に「満員電車やバスに乗車中、この男性は痴漢ではと疑ってしまうもの」を聞くと、「空きスペースがあるのにわざと狭いスペースに寄っている」が62.2%で最も多かった。
痴漢にあったことのある女性が6割近くに、露出の少ない秋や冬にも被害が発生
痴漢を疑う行動として2番目に多くの人が挙げたのは、「手のひらが触れる」(47.0%)だった。他には、「手が下の方にある」(33.0%)、「身体が当たる」(31.8%)と答えた人も少なくなかった。
一方、男性たちはどのようなことに気を付けているのか。「電車またはバスで痴漢に間違われないように心掛けていること」を聞いたところ、「女性に触れないようにする」が47.8%で最も多かった。「乗車時は両手をあげている」(41.5%)、「満員電車を避ける」(22.4%)、「ドアの前など人の後ろに立たないようにしている」(20.4%)という人もいた。
女性に対して「通勤・通学時に痴漢に遭ったことがあるか」と聞くと、6割近い57.8%が「ある」と回答した。「痴漢に遭った季節」を聞くと、「春」(63.5%)と「夏」(58.8%)が特に多く、肌の露出が多くなる季節に頻発していることがわかった。しかし、「秋」(37.6%)、「冬」(38.8%)でも4割近い痴漢被害が発生している。
「痴漢に遭わないよう気をつけていること」を聞くと、「露出の高い服装を避ける」が32.7%で最も多い。「女性専用車両に乗る」(35.4%)、「満員電車を避ける」(28.6%)という人もいた。
調査は今年11月6日~8日の間、1都3県に住む20歳~59歳の男女1000人を対象に実施した。