大炎上した「セシルマクビー」運営会社が外国人実習生問題で声明 「不適切な人権労働環境のもと製造されていたとすれば、誠に遺憾」
同社は、実習生の労働問題について「本年7月に岐阜一般労働組合及び番組制作会社より一報を受け、弊社として初めて認識致しました」としている。それまでは孫請けの工場の労働環境を把握していなかったということだ。
問題となった工場への発注については、
「弊社としては、取引メーカー様へ同工場での商品の製造を取りやめて頂くよう申入れ、本年9月をもって同工場での製造は終了しております」
という。
番組では、岐阜一般労働組合と実習生たちが12月5日、代々木にある同社のビルを訪れたときの様子を放映している。同社の社員はビルの外で待機しており、要請文を受け取ると、実習生たちの質問を無視してビルの中へと戻っている。
その後、テレビ東京に「法的義務のないことについて、取材には応じられません」という通知文を送付してきたという。
「今後は製造現場について更なる関心を払う」
同社は文書の中で、次のように謝罪している。
「弊社の商品が取引メーカー様の先の縫製工場において、不適切な人権労働環境のもと製造されていたとすれば、誠に遺憾であると考えており、またその実情を知り得なかったことについては、大いに反省すべき点であると認識しております」
しかし実習生や労組への冷淡な対応を考えると、テレビ番組で放映されて炎上したため、慌てて謝罪したという印象が否めない。今後は、
「取引メーカー様と共に、製造現場について更なる関心を払い、弊社の商品がそのような環境下で製造されることがないように努力をして参る所存です」
としている。今後、同社が縫製工場の環境改善に取り組むよう期待したい。