【医薬品業界】「働きやすい会社ランキング」2017 ハイレベルな争いを制した1位はアステラス製薬
医療用医薬品に特化し、売上高で業界2位のアステラス製薬が1位となった。”仕事のやりがい”の項目が3.6点と10社中1位で、多くの項目で4点台を維持する高得点を獲得した。「私は派遣社員として働いていたが、正社員と同じ値段で食堂を利用出来た。メニューが多く、目の前で調理してくれるので、今までの派遣先の中で一番美味しかった。また、スポーツジムや通勤バスに関しても、派遣は、以前は利用出来なかったそうだが、今は無料で使用できる」(研究開発 20代後半 女性)という声も。
「勤務時間の管理はわりと厳しいので勤務時間に関するブラックな面はほぼないと思われる。休日出勤時も手当がつく。研究所の正社員のほとんどが裁量労働制を選択しているので、勤務時間は基本的に自身で決めているし、残業も自己管理している。担当する業務によって異なるが19時以降は基本的に社内に残る人が少ない」(研究開発 30代前半 女性)
「他業種に比べると給与水準は高いと思います。また製薬企業なのでボーナスも満足いく金額が支給されます。仕事もやりつつプライペートを充実させたい方にはよい企業だと思います」(管理関連職 30代後半 女性)
2位には抗体薬を強みとする協和発酵キリンが入った。特に”労働時間の満足度”が4.0点と高く、「(人間関係について)全般的に見るとかなり良い方ではないかと思います。合併した会社にもかかわらず派閥争いは最近ほとんど目にしたことがありませんし、部長同士がいがみあっているということもありませんので、対人ストレスは小さい方ではないかと思います」(研究開発 50代前半 男性)という声もあった。
「残業は1分単位でつきますし、職場によるでしょうが、上長もいい人が多い印象です。有給も比較的取りやすい環境で、私生活が充実している人が多いです。スマートワークを推進しており、その実践に対して非常に積極的な会社だと感じます。不満に感じることはほぼないですね」(MR 20代前半 男性)
「休みの日も部署の人の家でBBQをするなど、非常にフレンドリーな環境でした。自身の都合で契約は継続しませんでしたが、もしこのような会社で正社員で働けるならぜひ働きたいと感じました。いろんな会社が合併しているせいか、色んな人がいてどこ出身とかも関係なくフランクな関係でした」(購買・資材 30代後半 男性)
買収で事業を拡大し売上高485億ドルを誇る米国企業ファイザー。「有給休暇が多く、3連休に繋げて取得するリフレッシュ休暇や、創立記念日がお休みだったり、トータル135日位はあったと思います。インフルエンザが流行るといち早く、スタッフ各自に消毒液とマスクが入ったキットの支給があり、スタッフの事を考えてくれる会社だと思いました」(営業事務・管理事務 30代後半 女性)という声もあるように、特に”休日の満足度”が4.5点と非常に高い。
「抜群に良いと思います。基本給、営業手当、冬季手当、受託手当。携帯やiPadなど当たり前に貸与される。経費も厳しくなったとは言え、他の業界に比べてまだまだ潤沢にあります。休みも多く、三連休のところは四連休になる事がある。年二回9日休みを推奨され、海外旅行も問題なく行けます」(マーケティング 30代後半 女性)
「残業は部署によると思うが、社内全体で残業を減らす取り組みが積極的に行われ、少ないほうだと思います。私が配属された部署は繁忙期以外は残業は少なく、休みもとりやすかったです。残業が多いと上司との面談があり、残業削減に向けて業務の改善がすぐに行われていました」(財務・会計関連職 20代後半 女性)
4位には外国人CEOが指揮をとる業界最大手の武田薬品工業が入った。”労働時間の満足度”3.9点、”給与の満足度”4.1点とベスト3企業に引けをとらない点を獲得した。「報酬システムは明確になっており、不満は少ないように感じる。また、システム自体も数年ごとに見直しが行われるのでその時代時代に合わせた評価が行われている。報酬額については一般的に言われている通り、業界の中でも高いと思う」(MR 20代後半 女性)など、口コミでも待遇に関してはほとんど不満が見当たらないのが印象的だ。
「住宅手当が転勤者のばあい、非常によい。また、各種施設の優待などがあり、使用しやすい。子供の保育券なども使用できる。また、社内の設備はよい。特に研究所に関しては最新の設備がそろっており、スペースも非常に広いようだ」(技術関連職 50代前半 男性)
「休日数が多く、暦とおりの休日に追加して夏季休暇、年末年始の休暇がある。有休休暇も非常にとりやすい環境であり、年間に与えられる20日間の休日数の7割程度は平均して取得している。フレックス勤務制のため、プライベートと仕事の両立がしやすい。車通勤も認められており、通勤ラッシュから解放される利点もある」(研究・前臨床研究 30代前半 男性)
アメリカに本社を置く世界的な製薬会社MSDがトップファイブ入り。今回のランキングでは各項目で上位企業に一歩劣る形となったが、「女性MRも多く、産休育休の取得者が多い。女性は働きやすい環境だったと思う。育児短時間勤務も取得しやすく、ワークライフバランスはまずまず良好」(MR 30代後半 女性)など女性の働きやすさや、休日の取りやすさ、充実した福利厚生を評価する声が多かった。
「他社から転職しましたが、皆様人柄がよく大変働きやすいです。女性が働きやすく、まったり系の雰囲気で、自由な感じです。人を蹴落とすような雰囲気もなく、数字の追求も少ない感じがします。また製品のラインナップも沢山あり、みんな余裕があり、おだやかです。親切な人が多いきがします」(プリセールス 30代前半 女性)
「福利厚生は非常に良い。地域によって異なるが、借り上げ社宅、東京既婚者で17万ほど補助していただける。その他転勤等で引っ越し準備金や引越し代の会社負担、また福利厚生クラブもある。退職金も年収の約10パーセントが毎年積み立てられているほか、ワクチンの補助等もある」(MR 20代後半 男性)
「休日・土日はしっかり休める環境」(エーザイ)「住宅補助があり社員自己負担額は規定家賃の11%」(大日本住友製薬)
「会社からも残業時間に関しては厳しく管理されており、帰宅できる時間が早くなった。休日・土日はしっかり休める環境。ライフワークバランスは比較的保ちやすく、土日で休んで仕事のオンとオフの切り替えは行いやすい」(MR 20代前半 男性)
「マネージャーにもよるがかなり裁量を任せられる傾向がある。マネージャーもその分、サポートに徹するスタンスであり、自己の成長にはよい環境であるといえます。グローバルとのコミュニケーションを行う機会も十分にあり、グローバル企業の一員であるという実感は感じやすい会社です」(研究開発 30代前半 男性)
「福利厚生としては社宅制度があり、上限はあるが7割補助と手厚い。10年で社宅補助はなくなる。給与待遇は内資中堅と同等と思う。正直、数字への追及は厳しくない割にはよいのでは。リロクラブに入れ、年間映画が数回無料になるなどの制度がある。オフィスはフリーデスクで特に不便はない」(MR 20代後半 女性)
「福利厚生はかなり充実しており恵まれている。住宅補助について社員自己負担額は規定家賃の11%、その後、毎年1%ずつアップしていくシステム。転勤になったら11%に戻るため社員の個人負担は少ない。その他、カフェテリアプランがあり3万円分を旅行など様々な用途に使用できる」(MR 30代前半 男性)
「正社員は、各自が自分のライフスタイルに合わせて仕事をしている印象でした。女性も多く活躍しており、休日出勤は皆無のようでした。余裕がありながら仕事をしている印象にあります。派遣ではありましたが、丁寧に仕事を教えてもらえたし、感謝してます」(総務 34歳 女性)