人事担当の約半数が「自社の働き方改革の施策に不満足」 人材不足で推進できないケースも
「取り組んでいる」と回答した人に具体的な施策を複数回答で聞くと、「労働時間の見直しや改善」(200人)、「休暇取得を促進」(186人)が多い。また、「女性の働きやすい職場づくり」(117人)、「育児・介護中の社員が働きやすい職場づくり」(112人)など、女性や育児・介護で制約のある社員を活用しようとする動きも見られる。
ただ満足度は芳しくない。「勤務先の働き方改革に満足していない」と答えた人は51.4%(「満足していない」:15.5%、「どちらかというと満足していない」:35.9%)で、「満足している」の44.7%(「満足している」:10.4%、「どちらかというと満足している」:34.3%)を上回っている。
営業部門や経営陣では改革が進まない
引き続き「勤務先が働き方改革に取り組んでいる」と答えた人に、「改革が一番進んでいない部署」を聞くと「営業部門」(61人)が最も多く、「経営陣」(51人)が続いた。
改革を実際に推進している部署を聞くと、「人事部門」(104人)と回答する人が一番多く、「経営企画部門」(45人)、「経営陣」(44人)を大きく引き離す。見方によっては、人事に推進を一任しているともとらえられそうだ。
「改革が進んでいるか」の質問には、「進んでいる」(58.2%)の回答が「進んでいない」(41.8%)を上回っている。進んでいない理由としては、「通常業務が忙しく考察する時間がない」(59人)「推進できる人材がいない」(52人)が多かった。