悩み相談「高給取りの夫に仕事を辞めてほしくない」を一蹴 ジェーン・スー「身勝手なワガママを相談のていで話すな」
「仕事を辞めたいという夫に、どうしても『いいよ』といえない」――音楽プロデューサーのジェーン・スーさんが2月22日放送のラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」(TBSラジオ)でこの悩みの相談者を痛烈批判し、話題になっている。
相談者は31歳女性で、結婚相談所で”経済面”を重要視して婚活・結婚した。というのも現在、子どもの頃からやりたかった仕事をしているが、収入は同世代より低いためだという。そのため堅実な会社で真面目に働いていて、高給取りの男性を選んだ。
しかし結婚して1年半経った今、夫から「今の仕事はもうどんなに頑張っても好きになれない、続けられない」と言われた。仕事の大変さは分かっているが、収入減を恐れ「あなたの好きにしなよ、なんとかなるよ」と言えないという。
「自分がこんなにお金にこだわる女だったなんて思いませんでした。いま、とても苦しいです。このお金への執着にどう折り合いをつければいいのでしょうか」
「結婚相談所のカウンセラーは奴隷商人? 注文通りのモノが来なかったら返品?」
これに対してジェーン・スーさんは「先に謝っておきます」と述べた上で、「身勝手なわがままを悩みのていで話すんじゃないよ、みっともないよ」「予定通りに事が進まないのを愚痴っているだけです。悩んでいるなんてそんな被害者面するんじゃないよ」と言い放った。
この状況について、男性側が「僕は稼ぐけど、一切家事育児をしたくない」といい、その能力が高い女性と結婚したことと同じだと指摘。一年後、女性側が「自分で稼いだお金で自己実現したい」と相談してきた場合、
「『でも、どうしても家のことは彼女にやってもらいたいので、首を縦に振れません』っていう相談を送ってこられる勇気あるリスナーさんがどれだけいらっしゃるでしょうか? なんでこれ普通に送れるの?」
と呆れている。また、相談者に何らかのしっかり働けない、親兄弟にお金が必要などの理由があり、それを夫が承諾した上での結婚なら話は変わるが、
「(夫に快く「仕事を辞めて」と言えない)自分自身が嫌ですっていう風な相談に聞こえますけど、違いますからね。条件と違う仕様のものが納品されたことに対して、クレーム言ってるだけですからね」
という。そのため「結婚相談所のカウンセラーは奴隷商人ですか? 注文通りのモノが来なかったら返品ですか?」と発言をしている。
稼ぎを目当てに結婚したなら「大金持ちと結婚した女の腹のくくりをもっと見ろ」
ジェーン・スーさんは、男女で稼げる額は平等ではないし、経済状況などが変わるのは不安なのもわかる、という。しかしパートナーは「面倒見てくれる人じゃなくて、苦楽をともにして共闘する相手なのでは」とコメントした。
にも関わらず、夫に”稼ぎ”を求めるばかりで、相談者は夫に何を与えられているのかと疑問に思うようだ。そして稼ぎを目的に結婚したのなら、
「『大金持ち』と呼ばれるような男性たちと結婚している女たちの腹のくくりようをもっとちゃんと見てほしい」
と一喝。インスタグラムで有名なセレブたちは年齢に関わらず非常に美しいことを挙げ、彼女たちは金持ちの男性が好きな格好をした上で家事を行っているという見解を述べた。
「で、旦那の行きたいところに全部ついて行ってるから。いいか、人の金を使うっていうことはこういうことだぞ。人の金をあてにする相談者さん、あなたはまだアマチュアです」
いわゆるセレブ妻はそのポジションをキープするため、夫に愛される努力をしているようにみえる。一方で相談者は、自身は好きな薄給仕事をしているのに、夫には嫌がる高給の仕事を続けろと強要している。これでは夫が不平等感を感じても仕方ないようにも思えるし、自分本位すぎる悩みだと言えそうだ。
これについてネット上では「ラジオでこんな明快に答えられるの尊敬」という共感も多かったが、
「これ男性の方も自分の経済力をアピールして結婚してるからな。俺はわりとドライに見てるよ」
「『ATM機能(夫の高給)がなくなって私は不安なのよぉ?!!でも、あなたのことが好きー!!』と言ってみて『わかった、稼げる良い仕事探すよ』と言えなければ、そもそも相性悪いんだよ」
という声もあがっていた。相談者はジェーン・スーさんの話を聞いて、果たして何を思うだろうか。