仕事と働き方の見本市”MOV市”開催 「年齢がバレるAIカメラ」「稲荷寿司愛をビジネスに」
まず目に入ったのはマイクロソフト社の、AIがその人の顔から幸福度を測定するという企画。カメラの前に立って笑顔を作ると、AIが何%”ハッピー”な表情をしているか分析してくれる。
筆者渾身の笑顔はハッピー度100%。このAI、映った人の情報も分析するのだが、老け顔の筆者(25歳)に対してAIが示す年齢は28歳。忖度機能はないようだ。ちなみにこの技術は現在、店舗での集客調査などにも活用されている。
働く上で、考えるのが出産・育児。人材会社・ディーセントワークのブースでは妊婦体験ができた。筆者も妊婦を体験できる重さ8キロの妊婦ジャケットを着けたが、お腹が大きいためしゃがむことができない。
「子どもは3~4キロですが、羊水も含めたらこれくらいになるんです。男性の体験者はまず『重い!』と言うんですが、お腹が大きいと足元が見えないですよね。靴も履けないし、下に段差があっても分からない。普通に日常生活を送るのも大変なんです」(代表・高橋秀成さん)
高橋さんは「プレママ・パパじゃない人に体験してほしくてこのジャケットを作りました」と話す。働くママは大変なんだろうと想像はしていたが、ここまで体が動かしにくいとは……。大変さを初めて思い知った。
「英語と人相で開運占い」「顔が大きくなる箱」
続いて占いユニットMeglish&Sayaの「英語と人相で開運占い」。Sayaさん曰く、筆者の顔の特徴は「鼻筋、目で、耳の形」で、「鼻筋が通っている人は頑張れる人! 二重の目だから美意識も高いわね。あと耳の形が変わってるから個性的」。たしかに筆者は芸術学部卒でサブカル趣味。当たっているかもしれない。すると英語パーソナルトレーナーのMeglishさんは、
「人相には個性がある。学び方も人それぞれ。そんな向上心のあるあなたは『TOEICテスト書き込みノート リーディング編』がオススメ! 他のシリーズより分厚いけど、ガッツがあるから大丈夫!」
と人相に絡めて自身の著書をレコメンドしていた。
他にも、デイリーポータルZの、レンズの効果で顔が大きくなる箱「BigFace」、などバラエティ豊かな働き方を提示した33のブースがあった。
「モンゴルでコワーキングスペースを作りたい」という来場者も
スペシャルプログラム・Neighbors schoolでは、写真の学校/大田学さんによるポートレートの実践講座(写真は構図と光とカメラの機能が重要だという)や、いなり寿司好きが生じてビジネスにまで繋がったいなり王子・坂梨カズさんのトークショーなども行われた。イベントに訪れた女性は、
「モンゴルに建物を持っているので、モンゴルと日本を繋ぐコワーキングスペースを作ろうと思っています。MOVの中で新しいビジネスなどが生まれることもあるそうですし、そんな空間が作れたらと思っています」
と話した。