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英文聞き取りで使う脳の部位に男女差、中学生対象の研究で判明 男子は文法重視、女子は文全体から分かる情報を活用

画像は首都大プレスリリースに掲載されたもののキャプチャ

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研究は中学1年生から3年生、12~15歳の男女合計53人を対象に、英文を聞き取る際の脳活動と、英語テストの成績、ワーキングメモリの容量の調査をした。ワーキングメモリとは、短期的に情報を記憶しながら、記憶した容を更新・操作・分析する能力のことを指す。

脳活動の計測では、英語の正文(文法的に正しい文)と非文(文法が正しくない文)の聞き取りを行った。英語テストは、総合的能力を測るテストと文法テストの2種類を実施。ワーキングメモリの容量は、文中から単語を覚える課題を出して測定した。

この結果、総合テスト、文法テスト、ワーキングメモリの容量はいずれも、女子の方が男子より高く、性差が認められた。また、男子は文法テストとワーキングメモリ容量の間に有意な関連はなかったが、女子の場合、テストとワーキングメモリ容量の間に正の相関が見られた。

また、文法的に正しい文(正文)の聞き取りの場合、習熟度が上がるにつれ、男子は文法処理に関わる言語処理領域の活動が増加。一方で女子は聴覚性言語領域の活動が増加していた。文法的に正しくない文(非文)の場合は、男子は脳全体の活動が低下する一方で、女子は正文と時と同様に、音韻、意味、文全体の処理に関わる場所の活動が増加した。

これらの研究成果は科学メディア、フロンティアーズ・イン・ヒューマン・ニューロサイエンスのオンライン版で公開されている。首都大学東京が3月9日に同大学ホームページに掲載したリリースでは、「この研究成果は今後、性差を考慮した効果的な英語教授法や、脳科学研究の根拠に基づく英語学習法の開発への道を開く可能性がある」としている。

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