【ヤバイ!】「やばい」の意味がヤバすぎてやばい! 「びっくり」「楽しい」だけでなく「だるい」「かっこ悪い」という意味でも使用
小学館集英社プロダクションは3月26日、「やばい」の使い方の意識調査の結果を発表した。調査は今年2~3月にインターネットで実施し、小学生の子どもを持つ保護者224人から回答を得た。
「やばい」という言葉で”表現したことのある状況や感情”を聞くと、結果は以下の通りとなった。
1位「あやしい」(42.9%)
2位「びっくりしている状態」(39.7%)
3位「おもしろい」(36.6%)
4位「楽しい」「おいしい」(同22.8%)
6位「感動している状態」「緊張している状態」(同20.5%)
8位「意味がわからない状態」(20.1%)
この他、「だるい(疲れた状態)」や「かっこわるい」という回答も20%近くあった。
長いか短いか、重いか軽いかが伝わらない「やばい」には抵抗感
「やばい」には本来、「危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない」という意味がある。1位の「あやしい」は、「それってやばくない?」など身の危険を懸念する場合で多くの人が使っていると考えられる。2位「びっくりしている状態」も本来の意味に近い。
一方、3位以降の「おもしろい」「楽しい」「おいしい」「感動している状態」は本来持つ否定的な意味合いではなく、肯定的に使われている。また「とてもおいしい」など程度を強調する際にも「やばい」は使われている。
「やばい」という言葉で表現するのは「おかしいのでやめたほうがいいと思う」言葉の上位には、「軽い」(86人)、「長い」(84人)、「短い」(83人)、「小さい」(82人)、「重い」(80人)など、質量や長さ、大きさなどを表す言葉が占めた。
「やばい」だけでは重いのか軽いのか、長いのか短いのか意味が伝わらないため”言葉の乱れ”として認識する人が多いと考えられる。
子どもに語彙力をつけさせるには「インプット」「アウトプット」を重要視
「やばい」という表現について「そこまで抵抗感はなく、あまり気にならない」「まったくおかしいとは思わない」と思う使い方の上位は以下の通り。
1位「あやしい」(185人)
2位「(食べ物が)まずい」(175人)
3位「緊張している状態」(172人)
4位「びっくりしている状態」(170人)
5位「かっこわるい」(169人)
6位「だるい(疲れた状態)」(168人)
7位「おもしろい」(162人)
危険に身が及ぶイメージや落ち着かない状態、またネガティブな内容で使用すれば抵抗感が少ない傾向があるようだ。
7位の「おもしろい」については「バラエティ番組等におけるタレントやお笑い芸人による『やばい』の使用も、影響しているのかもしれません」とコメントしている。
自身の語彙力への自信を聞くと「あまりない」「まったくない」の合計が42%で、「ある」「ややある」(合計26.8%)を大きく上回った。子どもに語彙力をつけるための方法としては「本や新聞などいろいろな文章を読む」(71.0%)が最も多い。
また「わからない言葉があったら、すぐに辞書で調べる習慣をつける」(56.2%)、「親子の会話を増やす」(48.7%)、「新しく覚えた言葉を会話の中で積極的に使う」(30.8%)など、言葉のインプットとアウトプットが必要だと考えている人が多い。