看護師の労働環境は職場次第 高収入、手に職の安定感と裏腹に「サービス残業当たり前」「多くのスタッフが精神を病み退職した」 | キャリコネニュース - Page 2
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看護師の労働環境は職場次第 高収入、手に職の安定感と裏腹に「サービス残業当たり前」「多くのスタッフが精神を病み退職した」

看護師資格を活かし、別の職種に転職する道もあります。

看護師資格を活かし、別の職種に転職する道もあります。

2017年賃金構造基本統計調査によれば、看護師の平均年収は478.3万円。全体平均(491.2万円)より低いものの、女性平均(377.8万円)を大きく上回っている。

口コミでも「看護師1年目のころから500万は超えていました(手取りではありません)。夜勤をやればという感じですが……。ボーナスは年に2回、30万円ずつでした」(看護師 20代前半 女性 530万円)など、経済面を評価する声が多い。

また、女性が多い職場ということもあり、「子供の体調不良時にも周りに理解があり、他の人が助け合い早めに帰れるよう調整し合っていたので働きやすいのではないかと思う。24時間保育所がありほとんどの人がそこに預けていた。産休からの復帰率も高いように思う」(看護師 20代前半 女性 480万円)など、出産・育児などに対する理解は一定以上あることがほとんどのようだ。

ただ、「多くのスタッフがストレスで精神を病み、退職していきました。残業代もつかないことが多く、有給休暇も取得出来ないまま退職している人が多いです。病院が公表している有給消化率のデータもあてにはなりません」(看護師 30代前半 女性 280万円)という声もある。特に残業に関しては覚悟しなければならないらしい。

「サービス残業は当たり前にあります」(看護師 20代前半 女性 350万円)
「与えられた仕事を時間内にこなせば定時で終われます。しかし、私が働いていた時は看護師不足で病棟の半分人数を受け持つため私は休憩時間を使ってカルテ記入などを行ってました。全体的に看護師不足で業務が多く、管理職の方ならなおさらです」(看護師 20代前半 女性 270万円)
「経験が上に行くほど仕事が増えてサービス残業が多い。残業申請すれば出せるが申請しにくい雰囲気。夜勤明けは11時まで残ることが多い。給料も夜勤5回位やり、手取り24.25万位で安いため若いナースが多いです。だからみんな3年目位で退職してしまうことが多い」(看護師 30代前半 男性 450万円)

人間関係の不満続出「いじめが横行。新しい人はすぐ辞めていき、定着率は良くない」

また、人間関係のストレスを訴える口コミはとにかく多く、退職に繋がるケースもある。

ある投稿者の「定年前の准看が多く、新しい風は入らない。薬のダブルチェックなど基本なこともなく、師長よりも昔からの看護師が強いです。若い看護師もいますがいじめは横行しています。新しい人はすぐに辞めていき定着率は良くありません」(看護師 20代後半 女性 400万円)という書き込みは、その一例だろう。

「人間関係があまりよくない。系列学校卒の男性看護師もいるが、基本は女子社会なので妬み僻みも多い。仕事をしにきているのに女子会のようなノリの人もいるし、患者にケアを提供するという大目標からはずれている。上司も当たり外れがある」(看護師 20代後半 女性 500万円)
「とある部署では新人看護師が先輩たちの嫌がらせで何人か異動してる。派閥もあり、附属の子と合わないときつい。先輩らの教育も微妙である。付属の人の方が圧倒的人数誇るため輪の中に入りにくい雰囲気があり、気がキツイ子も多い」(看護師 20代前半 女性 400万円)

男性看護師からも「非常にハードな職場です。女性看護師の割合が多いため、男性看護師は肩身の狭い職場です。上司に恵まれない部署であると休日の希望なども通りにくく疲労困憊状態に陥ることも多々あります」(看護師 20代後半 男性 400万円)といった口コミがあった。

もっとも、看護師の労働条件の改善については近年、様々な対策が採られ、その成果も上がりつつあるという。

「看護師は人間関係が難しいと思われるかと思いますが、私の今働いているところでは全くそれを感じません。(中略)休日も希望休を申告すればちゃんと通りますし、有給休暇もしっかりとれます。だからこそ働きやすい環境が整い、育休・産休から戻ってこられる方が多いのではないかと思います。私もここなら長く働いていけるな、と思いました」(看護師 20代後半 女性 450万円)という声が特に印象的だが、こうした職場がさらに増えていくことを願いたい。

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