財務次官のセクハラ、「官僚が嘘をつくのは安倍政権のせい」? 古市憲寿は「安倍を下ろしても変わらない」と反論
同番組では、福田・元事務次官が行ったセクハラの内容やテレビ朝日の対応を検証。麻生財務大臣や安倍首相の責任にも話が及んだ。
共同通信社の柿崎明二論説委員によると、福田・元事務次官が嘘をつき続けていることの背景には、政権の問題があるという。
「(責任は)非常に大きいと思います。政府は全員嘘つきじゃないかという話になってくる。(中略)(元首相秘書官の)柳瀬さんは珍しく非常に評判の良い方なんですが、その方が未だに嘘を言い続けている。福田さんも同じです。これは構造的なものがあると考えないと理解できないです。(中略)政権の問題だということです」
それに対して古市さんは「政権が変わってもセクハラ問題は起きるじゃないですか」と反論。柿崎さんは「セクハラではなく嘘をつくという問題です」「何が出てきても嘘をつくというのは構造的な問題だと思っています」と主張した。
音声データを週刊新潮が公開したにも関わらず福田・元事務次官はセクハラがあったことを認めていない。柳瀬唯夫・元首相秘書官は、愛媛県が作成した文書が発見された後でも、職員との面会を認めなかった。柿崎さんによると、こうしたことが相次ぐのは安倍政権の問題だという。
しかし古市さんは、「安倍政権を下ろしたら変わるかというと変わらない気がするんですよ。支持率が下がっていることと安倍政権がいますぐ辞めることは分けるべき」と、改めて意見を述べていた。
古市憲寿「メディアの手法自体がセクハラを生みやすかった」
そもそもなぜセクハラが起こったのか。古市さんは、メディアの取材方法にも問題があったのではないかと指摘する。
「政治家とか省庁の幹部をテレビ局が取材する時に、取材経験はそんなになくても、若くて可愛い女性記者を送り込むことはあると思うんですよ。そこで政治家と仲良くなってもらって、話をいろいろ聞き出すっていう。そもそもそのメディアの手法自体がセクハラを生みやすかった」
これに対して、フジテレビの伊藤利尋アナウンサーは「女性の社員を送り込んでっていうことでは、もはやない時代だと思います(中略)色仕掛け的なニュアンスで今、古市さん、おっしゃいましたけど、それちょっと違うかなと」と反論。柿崎さんも「かつてはありましたが、今はないです」と否定した。