「絶望しかなかった」クロ現のアラフォークライシス特集第二弾がつらい 自立できない兄弟と共倒れになる「きょうだいリスク」にも言及 | キャリコネニュース - Page 2
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「絶望しかなかった」クロ現のアラフォークライシス特集第二弾がつらい 自立できない兄弟と共倒れになる「きょうだいリスク」にも言及

番組公式サイトのキャプチャ

番組公式サイトのキャプチャ

ある43歳の女性は、「40歳を迎えるまで、結婚を考える余裕はなかった」と語る。1996年の短大卒業後、月収17万円の自治体の臨時職員として保育士になった。1年後に正職員になれたものの、「やっとの思いで就職したので絶対やめるもんか」という気持ちで、スキルアップのための勉強や残業に追われていたという。

現在は3つの結婚相談所に登録し、婚活に50万円以上を費やしているが、相手は30代の女性を希望することが多く、良いパートナーには巡り会えていない。

「仕事も選べる立場じゃなかったし、今となっては婚活も選べる立場じゃなくなってきて、早くしなきゃ早くしなきゃって、本当に疲れちゃった感じです」

2000年から2015年にかけての未婚率の増減は、世代別に見ると最も高いのが、40歳~44歳(11%増加)、次いで高いのが35歳~39歳(9.4%増加)と、アラフォー世代に集中している。未婚率が高くなれば子どもの数も少なくなる。

アラフォー世代の子どもたちは、アラフォーの親、アラフォー世代と比べ大幅に少なく、番組に出演していた社会福祉士は、「年金や税金など、高齢者を支える原資を払う人が減少傾向になっていることは極めて深刻」だと指摘していた。

「アラフォーだけの問題じゃなく、日本社会も詰む」

氷河期世代を新たに襲う困難として、番組では「きょうだいリスク」を挙げていた。生活力・経済力の乏しい兄弟を、裕福ではない別の兄弟が支えることで、共倒れになるリスクのことだ。

ある40代の男性は、正社員で就職するも、33歳で会社が倒産し、以降非正規で働き続けている。50代の兄は、認知症になった70代の母親の介護のために仕事を辞め、現在は母親の年金に頼って生活しているという。

男性はアルバイトを4つ掛け持ち、母親と兄を支援しようと必死だ。母親の介護が終わった後、無職の兄を「お金の面でサポートしてあげたい」という思いはあるものの、「限界はある。(先は)リスクしか見えない」とこぼしていた。

民法では、兄弟の扶養は義務ではない。そのため、経済的に余裕がなく、兄弟を扶養するのが困難なときは「世帯分離をして生活保護を適用するのも方法の1つ」(番組に出演していた社会福祉士)だと言う。

ネットでは「正直、明るい未来を感じたことないな。安定という言葉だけが光り輝いてた」「アラサー独身だけど怖くて見れなかった」「見てるだけで鬱になる」と、過酷な現状を突きつけられ、戸惑う人が多かった。5ちゃんねるでも多くの書き込みがあり、

「アラフォークライシスって言うとアラフォーだけの問題と思われがちだけど、日本の社会も詰む事があまり理解されてないな。バブル入社やゆとりの子や孫の世代がツケを払わされていくが、自分たちのことしか考えないことが自分たちの将来を一番絞めることになってる。過去には何とかできる局面もあったがもうどうにもならないところまで来てるね」
「なんか希望があるかと思って見たけど絶望しかなかった」

と、諦めのコメントも少なくなかった。

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