働き方改革、業績が良い中小企業ほど推進 不調な企業では「ITツールの導入」で遅れ
効果の実感と業績も関係がある。「働き方改革の業績への影響」を質問すると、「業績が好調な企業」ほど「良い影響を与えていると感じる」(38.7%)と答える割合が高い。「業績が不調な企業」では「良い影響」は19.9%にとどまった。
また、「会社業績へ好影響を与えている具体的取り組み」を聞いたところ、「ITツールの導入」を挙げた割合が「業績が好調な企業」では28.0%だったのに対して、「業績が不調な企業」では6.3%と、21.7ポイントの差が開いた。
ほかにも、「雇用促進施策」(13.7ポイント差)、「社員のスキルアップ奨励」(12.2ポイント差)などで差が出ていた。業績が好調で余裕がある分、働き方改革にも取り組める、ということなのだろうか。
勤務先の業績を問わず、「働き方改革の各種取り組みに対する姿勢」を聞くと、「積極的だと思う」と回答した人の割合は「時間外労働の上限設定」(29.9%)、「ITツールの導入」(24.3%)、「社員のスキルアップ奨励」(22.7%)が上位を占めた。
一方で、「消極的だと思う」と回答した人の割合は「リモートワーク・テレワークの導入」(60.6%)、「社員の健康増進施策」(59.7%)、「オフィス環境の改善」(56.7%)で特に高かった。