たばこ値上げの今こそ禁煙のチャンス!元喫煙者アドバイス「吸うふりして深呼吸」「水飲んで止めた」
昨今、僕の周囲の喫煙者たちがタバコ断ちをチラホラスタートさせている。既に2年とか3年とかのスパンで禁煙に成功している者もおり、「おお、なかなか心がけてるなぁ」と思っている次第だ。
僕はたばこを吸わないので関係ないっちゃないんだけど、子供の頃、祖父のたばこはせいぜい200円も出せばそれなりのものが手に入った。それが今やマルボロなんて500円に届きそうな値段だし、わかばだって300円オーバーが当たり前になっている。喫煙者は年々減っているので、品質維持のためにも値段が上がるのは極めて妥当なんだけど、愛煙家にとっては結構な負担になっているようだ。(文:松本ミゾレ)
「吸いたくなったら甘い系のガム食べる。最初の3日が辛いけどなんとかなった」
先日、2ちゃんねるに「タバコ吸ってない奴って、どうやってタバコやめたの? 値上げラッシュが来てビビってます」というスレッドが立った。値上げラッシュに戦慄し「このまま吸い続けると金銭的にもかなりヤバいことになる」と危機感をおぼえているようである。
健康のことを考えれば、たばこやらないのが一番だし、ましてや財布の負担にもなるなら、いっそスパッとやめるのも手だろう。しかし喫煙者の全員が全員、そうそう簡単に縁切りできるというわけでもないらしい。
スレッドにはあの手この手で禁煙のアドバイスが寄せられた。たばこをやめられないのって要するにニコチン依存症っていう病気だから、「禁煙外来行け。ヘビースモーカーだった俺が止められたぞ」っていうのはもっともなんだけど、気合と工夫で止められたって人も結構多い。
「やめたいなら徐々にニコチンを減らすタイプの禁煙アイテムを使うといいと思う。俺は離煙パイプでやめた」
「吸いたくなったら甘い系のボトルガム好きなだけ食べる。最初の3日がマジでつらいが意外となんとかなったよ」
「飯代と変わらないと思ったら馬鹿馬鹿しくなって、水飲んで止めた」
「いままでタバコを吸ってた時間あるだろ?その時間を他の何かに費やすんだよ。禁煙で辛いのはタバコ吸ってた時間の穴埋め、そういう風に考えて」
たばこを買える経済的余裕がなくなり、結果的に禁煙できたという人も
面白かったのは、
「吸うふりのエアタバコってのをやってみたら本当に吸ってるように感じて、タバコでリラックスできるのって要するにただの深呼吸だってのが分かったらあっさりと辞めれた」
ってアドバイスだ。試しに原稿を書きながら深呼吸してみたところ、別段リラックスしなかったけど、考え方はユニークで好きだ。
それと、悲しいかな「お金がないので泣く泣くタバコを買えず、結果的に禁煙に成功していた」というような声もある。嗜好品すらまともに買えないというのは、この国の病んでいる部分を感じさせる。
でもその病んでいる部分のおかげで健康に近づけたわけだ。皮肉な話である。