【西日本豪雨】倉敷市、ツイッターでスポットクーラーの提供を呼びかけ 約5時間で50台集まる
大雨の被害に遭う岡山県倉敷市が避難所で使うスポットクーラーの提供を呼びかけたところ、約5時間後には必要な台数が集まるという出来事があった。同市は7月9日の午後1時頃、ツイッターの公式アカウントでこうツイートしていた。
「【スポットクーラー提供のお願い】 気温が上昇し避難所が暑くなってきています。スポットクーラーを配置しているのですが、数が足りません。企業・自治体の方で、提供いただけるところがありましたら、連絡をいただけないでしょうか。よろしくお願いします」
「50台あれば、各避難所に2つずつ設置することができる」
スポットクーラーとは、エアコンが設置できない部屋などで使うためのもので、空気清浄機のようなボックス型のものが多い。
7月9日8時時点での避難情報によると、倉敷市では23か所の避難所に合計で3675人が避難している。気象庁のデータでは、岡山県の今日の最高気温は33度。明日以降も30度以上の日々が続くためクーラーは必須だ。
市の担当者は、「小中学校の体育館が避難所になっていることが多い。蒸し暑く熱中症になってしまう恐れもあるため、できるだけ涼しくしてあげたかった」と話す。避難所に扇風機は置いてあるというが、それだけではやはり過ごしづらいのだろう。
ツイッターでの呼びかけから、約5時間後の午後6時過ぎには50台弱が集まったという。同市はツイッターで「避難所に、スポットクーラーの提供をお願いしていましたが、多数の連絡があり、必要な台数が集まりました。大変ありがとうございました」と報告した。
担当者によると、市内外の企業を中心に提供の申し出があったという。「50台ほどあれば、各避難所に2台ずつ置けます。本当は何台も置きたいのですが、電気を消費するためそういうわけにもいきません」と話していた。