中京テレビが2次会参加の強要を禁止、働き方改革の一環 「上司に誘われたから行かざるをえないということがないように」
中京テレビは7月9日、働き方改革の一貫として、2次会への参加強要は禁止すると発表した。業務に関連した食事会の後、社員同士が2次会へ行くことは禁止しない。しかし上司による参加強要は禁止する。
同社の広報担当者は「帰宅が遅くなると、次の日の業務に支障が出てしまいます。『上司に誘われたから行かざるをえない』ということがないようにしたい」と話す。あくまでも参加の強要を禁止するだけで、管理職や上司が一切2次会に誘えないということではないという。
5日間のリフレッシュ休暇制度導入「現場は休めない、という意識があるのが現状」
同社は昨年7月、社内に「働き方・業務改善推進委員会」を立ち上げた。年末には、入退館記録のチェック強化や「リフレッシュ休暇制度」の導入を決めたという。
これまで勤務時間は自己申告制だったが、今後は社屋に出入りする時間と申告された時間に乖離がないか確認していく。また連続5日間の休暇を取得する「リフレッシュ休暇制度」も今年5月に導入した。
「現場ではなかなか休みが取りにくいのが現状です。人員を増やすといった対応はしていますが、『現場は休めない』という意識が強くあります。こうした現状を打開するためにも、制度を利用していってほしい」(担当者)
また「立ち会い改革」といって、土日に開催するイベントへの出席も見直す。
「イベントは見に行った方がいいという理由で出席していると、休日出勤が増えてしまいます。行く必要があるかどうかの線引は難しいですが、不必要な立ち会いは見直していこうという方針を打ち出しました」
こうした改革を積み重ねることで、1人あたりの残業時間を2割削減することを目指す。年休取得率も全社平均で2割増やすことが目標だ。