フジ「グッディ!」オウム報道で誤り 映像提供者「アレフではTVの報道はデタラメと教えられている。その証拠に使われる」と危惧 | キャリコネニュース
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フジ「グッディ!」オウム報道で誤り 映像提供者「アレフではTVの報道はデタラメと教えられている。その証拠に使われる」と危惧

フジテレビは、7月13日に放送した「直撃LIVEグッディ!」の中で、オウム真理教に関する報道に誤りがあったと明らかにした。同社広報担当者は、

「放送内容の一部に誤りがあったことは事実です。詳細につきましては、現在精査中ですので、回答を控えさせていただきます」

と、誤報の内容を明らかにしていないが、報道を巡っては、映像提供者でアレフ信者の脱会支援に取り組んでいる男性が「番組に都合のいい設定を捏造して報道した」として、フェイスブック上で批判していた。

麻原元死刑囚の刑執行前に配布された映像を「執行後に配布」と報道

画像は番組公式サイトのキャプチャ

画像は番組公式サイトのキャプチャ

番組では、オウム真理教の後継団体の1つと見られるアレフが、7月6日の松本智津夫元死刑囚の刑執行後、一部信者にDVDを配布したと報道。配布されたDVDには、演劇の様子と、逮捕前の松本元死刑囚が演劇の内容を解説する場面が収められている。配布理由について番組では、「刑執行後に配布したのは、信者の脱退を防ぎ、結束を高めるためではないか」と解説していた。

しかし、番組に映像を提供した男性はフェイスブック上でこれに反論。男性は担当者に「死刑執行前に配布されたもの」と説明したという。映像はオウム真理教時代に作られ、これまでアレフでよく見られていたもので特別なものでないこと、アレフで配布されたのは最近だが、信者に広く配られたかどうかはわからないことも「念入りに説明」したという。

「何ヶ月も前に配布されたビデオを映して、死刑執行後にさらなる麻原帰依を信者に徹底するために配布された、という完全にデタラメな説明です。おそらくこの説明のほうがニュース価値があると判断されたのでしょう」

と怒り心頭だ。

キャリコネニュースでは映像提供者の男性に取材した。男性によると、映像を入手したのは今年5月。アレフの信者は「テレビなどを見ないように言われているため、このニュース(編集部注:フジテレビの報道)を直接に見る人はほぼいないでしょう」と推測するが、

「ただ、テレビなどのメディアのオウム・アレフ報道はデタラメだと日頃から教えられていますので、その証拠としてこういった報道が使われる可能性はあると思います」

と懸念を示した。番組で、死刑執行後に配布された映像だと説明された理由については、

「この映像には麻原が十字架を背負ってキリストになる演劇の映像が含まれています。アレフ内では、麻原が死後に弟子の罪を背負ってキリストになるのだと教えられています。死刑執行後にこうした映像が配られて麻原へのより一層の帰依を求めていると報道すれば、視聴者の関心を呼ぶでしょうから」

と見ていた。

番組関係者「刑執行後に再配布されたと聞き、『何か意図があるのでは』と思って報道した」

では、フジテレビ側の見解はどうなのか。キャリコネニュースが番組関係者に話を聞くと、「映像は1980年代に配布されていた物で、執行後に一部の人に再配布されたと聞いていた。念入りに説明を受けたし、番組としても、そこは間違えてはいけないと思った」と、男性の話と一部食い違っている。死刑執行後に配布されたと報道したことについては、

「刑執行後に再配布されたと聞いたので、番組としては『そこに何か意図があるのではないか』と思い、あのような報道をした」

と説明していた。

映像を提供した男性によると、7月19日、担当者から「責任者と共に直接会って経緯説明とお詫びしたい」と連絡があったという。「その際に事実関係を確認して訂正報道をするかどうか検討する」とも言われたと明かしている。

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