職場のエアコン設定「平均25.2度」、男性の半数は「暑い」 温度設定は女性主導の傾向
男女別に見ると、男性は「暑い」(46.7%)、「ちょうどいい」(40.1%)が各々4割以上で、「寒い」は13.2%に留まった。一方、女性は「暑い」(35.6%)、「寒い」(33.7%)、「ちょうどいい」(30.6%)がそれぞれ3割台となった。女性は男性以上に室温の感じ方にばらつきがあり、適温と感じている人が比較的少ないようだ。
職場で設定されている冷房温度を聞くと、全体平均では「25.7度」。一方、自分が快適と感じる職場の冷房設定温度は「平均25.2度」と、実際の平均設定温度との差は0.5度に留まり、概ね快適な環境に近い状況であることがうかがえた。
しかし前問では「職場は適温と感じない人」の合計が6割超となっている。これについて調査元は、同じ設定温度でも人やパソコンの密集度、送風口の位置などの環境要素、終日デスクワークか否かなどによって室温の感じ方が異なるためだとしている。
男女別に見ると快適と感じる温度は、男性が平均25.0度なのに対し、女性は平均25.7度だった。男性は女性より筋肉量・発熱量が多いため、その違いが表れていると言えそうだ。また女性は「快適と感じる温度」と「職場の設定温度」が同じだが、男性より体感温度がセンシティブなのかもしれない。
勤務形態別に快適温度を聞くと、やはり「主に外勤」(24.9度)と「主に野外作業」(24.8度)は平均より低くなり、「主に内勤」(25.3度)は高くなった。
女性は男性以上に快適な環境を整えるために積極的
職場で暑さ、寒さを感じた時の行動を聞くと「他の人に配慮して我慢」「周囲に確認し設定温度を変える」がそれぞれ2割強。一方、「自分の判断で温度を変える」は約1割。周囲に配慮した行動がうかがえる。
男女別に見ると、女性は「周囲に確認し設定温度を変える」が3割で、男性より約10ポイント高い。一方、男性は「面倒なので我慢」が2割で、女性より約5ポイント程度高くなっている。
調査元は「女性は男性以上に快適な環境を整えるために積極的、かつ、周りの人たちにも配慮しつつ行動している姿が想像できる」といい、「『職場の冷房設定温度=女性の快適設定温度』という結果も、温度設定は女性主導なことが多いからといえそう」としている。