禁煙できた理由は? 「彼女から『タバコをやめたら結婚してもいい』と言われた」「タバコ代でハワイに行けると思った」
男性の場合、年齢層が上がると元喫煙者の割合が増える傾向にあり、60代で46.1%、70代以上では59%に上っている。若い頃はたばこを吸っていたが、高齢になって禁煙した人が多いことがわかる。一方、女性では、そもそもたばこを吸わない非喫煙者がどの年代でも約7~9割に達している。
喫煙者にどこでたばこを吸いたいか聞くと「自宅」が74.8%で最も多く、次いで「飲食店」(69.5%)、「ホテル」(44.2%)、「職場(自席や共有スペース)」(42.9%)の順に多かった。「自家用車」(35.8%)や「路上」(27.6%)という人もいた。自宅や自家用車の中であれば、周囲の人の迷惑になることはないが、飲食点や職場、路上で吸いたいと思っている人も多いことがわかった。
また、喫煙者に禁煙するつもりがあるかどうか聞いたところ「禁煙する予定(時期は決まっている)」はわずか5.6%。「いつか禁煙する予定(時期は未定)」が40.7%で、「禁煙する予定はない」が53.7%だった。喫煙者への風当たりは強くなる一方だが、具体的な禁煙プランを持っている人はわずかしかいない。
禁煙する予定がないという人にその理由を聞くと、男性では「自分の生活スタイルだから」が50.4%、「自分にとってのリラックスタイムだから」が49.6%、「タバコを吸うと気分転換になるから」が46%だった。
一方、女性では「リラックスタイム」の割合が73.1%で男性を大幅に上回っており、次いで「気分転換」が53.8%、「吸わないとストレスが溜まるから」も48.4%に上っている。調査を実施したプラネットは、
「女性には『リラックス』や『ストレス』解消など、メンタルの安定のためにタバコを吸う傾向があるのに対し、男性の場合、喫煙が自身のライフスタイルや生活信条につながっていることがうかがえました」
と指摘している。
「父は肺がんになって、医者に『タバコをやめなければ死にますよ!』と言われてやめた」
元喫煙者と禁煙する予定の人に「禁煙したきっかけ」または「禁煙しようと思ったきっかけ」を聞くと、「自分の健康のため」が61.4%、「タバコ代が高いから」が37.4%だった。ほとんどの人が自身の健康のために禁煙したことがわかる。
男女差があった項目は「自分の講習や煙のニオイが気になるから」。女性の割合は22.7%で、男性の13%を上回っていた。
禁煙に関するエピソードを募ったところ、
「父は肺がんになって、医者に『タバコをやめなければ死にますよ!』と言われてタバコをやめた」(男性・50代)
「一箱420円になったとき、あほらし、そのお金でハワイに行けると思ったから。やめてから、毎年?っている」(男性・70代以上)
といった声が寄せられた。420円のたばこを毎日1箱吸う場合、1年で15万3300円になる。安いツアー旅行なら海外にも行ける金額だ。
また結婚を機に禁煙をする人も少なくないようだ。喫煙しているとパートナーや子どもを受動喫煙の被害に晒してしまうことになるからだ。
「友人は、彼女から『タバコをやめたら結婚してもいい』と言われて禁煙した」(男性・60代)
「主人は結婚と同時に完全禁煙を成功させ、以来27年禁煙を続けています」(女性・40代)