勤務先での個人目標、約8割が「その場しのぎの設定」と回答 「目標を意識してない、覚えてない」という人も2割
個人の目標設定をしていると答えた人に、目標の管理方法について聞くと、最も多かったのが「エクセルなどのドキュメントを使用している」(52.9%)、次いで「メモや紙」(20%)、「クラウド型の管理ツール」(19%)、「特に何もしていない」(7.8%)だった。
上司によって求められる指標が異なるため、やりづらい、困惑したことはあるか、という質問については「たまにある」(53.9%)、「よくある」(26.1%)を合わせて80%に上った。上司によって異なる評価基準が、混乱を招いているようだ。
面談や提出日直前になって、その場しのぎの目標設定をしたことがあるかについては、「たまにある」(47.8%)、「よくある」(30.5%)を合わせて78.3%となった。
設定した目標に対する姿勢を聞くと、最も多かったのは「査定時期や面談時期のみ、目標を意識して仕事に取り組んでいる」(45.8%)。「目標を意識していない、または、覚えていない」(18.3%)と合わせて61.1%が「常に目標を意識して仕事に取り組んでいない」と回答し、本来の意義が失われていることがうかがえる。
目標への意識が低い原因についての1位は「目標を振り返るタイミングが少ないから」(46.6%)、2位は「面談のためだけのその場しのぎの目標設定になってしまっているから」(42.9%)、3位は「設定した目標に対して納得いっていない、または、機能していないと感じているから」(27%)だった。目標を振り返る機会の少なさと、にわか仕込みの目標設定が、目標意識の低迷の要因になっているようだ。