【地震】メーカー別、停電・断水時のトイレの流し方 パナソニック・リクシル・TOTO各社の排水方法
9月6日に発生した北海道地震では、震度6強を観測した。その影響で現在、北海道全戸、約295万戸が停電している。日経新聞によると、道全域の電力復旧に少なくとも一週間かかるとある。
また断水も月形町、雨竜町、南幌町、石狩市、江別市の一部、小樽市の一部、倶知安町の一部、登別市、むかわ町、安平町、厚真町、帯広市(一部)、音更町、増毛町、羽幌町、天塩町、日高町で確認されている。
SNSでは「札幌全市断水情報」のデマが流れるなど混乱が生じている。ただ道によると断水は「今後増える可能性もある」としており、今回はパナソニック、リクシル、TOTO各社の停電・断水時のトイレの流し方を紹介したい。
パナ 最後に下水管からの有毒ガスなどを防ぐため便器に約3リットルの水を注ぐ
パナソニック公式サイトでは、停電時の対策として「停電用ハンドルを回して排水する」という方法が提示されている。まずは電源プラグをコンセントから抜き、便器右側のサイドカバーを外す。
次いで、停電用ハンドルを時計回りに回し、内部で排水しているターントラップを下に向ける。破損の恐れがあるため回しすぎないことが重要だ。これで完全に排水出来ない場合は、ターントラップを下に向けた状態で、バケツで水を入れ、排水させる。ハンドルを元の位置に戻すと、ターントラップが戻る。
停電・断水時は「水を注いで排水」ことになる。まずバケツに5リットルの水を用意する。少しずつ水を注ぎ、汚物を排水口に集め、残っている水を排水口に一気に注ぐ。流れきらない場合はさらに同量の水を用意して排水する。
停電・断水時ともに最後に下水管からの有毒ガス、悪臭などを防ぐため、便器に約3リットルの水を注ぐ。万が一、水を貯められない場合は、幅15~20センチのビニール袋に水を入れて、排水口を塞ぐ。
リクシル製品 うまく流れないときは、再度短時間に一気に水を流す
またリクシル公式サイトによると、停電時はリモコンで便器内洗浄が行えないため、洗浄ハンドルを約90度回し、水を流す。汚物が排水口に集まったらさらに約90度回し、排出。汚物が流れたらハンドルを約90度戻し、水が溜まったら元の位置に戻す。
断水時はバケツ1杯(5~6リットル)の水を一気に流し込んで排出する。うまく流れないときは、再度短時間に一気に水を流す。最後に通常時同様、3~4リットルの水をためる、とある。
TOTO公式サイトでは、停電時でも同社「ネオレスト」など手動レバーのある製品であれば24時間、約20回の手動便器洗浄が可能とある。停電が2日以上継続すると、乾電池を使用し137回以上洗浄できる。また便器に「便器洗浄つまみ」があるタイプはつまみを操作することで洗浄可能だ。
一方、上記にあてはまらない場合は、停電のみでも「断水時のトイレ使用」と同様、バケツ等による水の流し込みを提示している。同社広報担当は洗浄不良や詰まりの原因になるため「タンクへ直接水を入ることは避けてください」としている。