「上司に嘘をつくのもコミュニケーション」と有吉が持論 社会人としての処世術を語る
12月12日の『マツコ&有吉 かりそめ天国』(テレビ朝日系)では、「尊敬する上司は誰?」と面倒くさい質問をしてくる上司への対処法をマツコ・デラックスさんと有吉弘行さんが語った。
番組に体験談を投稿した会社員の男性(19)は、上司から「会社で誰を尊敬してる?」と聞かれた際、その上司ではなく別の上司の名前を挙げたところ、後日先輩から「なんで聞いてきた上司の名前を言わなかったの?」と言われたという。投稿者は、「そこは嘘をつくべきだったのか?」と疑問を抱いている。
これに有吉さんは「そんなことを嘘だと思ってるから堅物で出世しないよ、こいつは」とバッサリ。聞いてきた上司の名前を上げることは嘘ではなく、コミュニケーションの一種であると語った。(文:石川祐介)
「『うちの社長はご苦労されていて尊敬してます』と言っておけばぐうの音も出ない」
マツコさんも「この子も出世しないし、聞いてきた上司も出世しない」と会社にとって影響力のある2人ではないと同意する。柔軟なコミュニケーションがとれない投稿者だけでなく、尊敬する上司をわざわざ聞いてきた上司も有能なビジネスパーソンではないと切り捨てた。
マツコさんは続けて、どうしてもその上司の名前を言いたくないのであれば、
「その人が絶対、口答えできないであろう、みんなから慕われている人のさらに上司の名前を出すとか、社長の創業エピソードを調べておいて、『うちの社長はご苦労をされていて尊敬してます』とか言っておけばぐうの音も出ない」
といくらでも逃げられる方法はあったと語り、有吉さんは「自分に正直に生きたいっていう世の中じゃないだろ」と投稿者の正直さに苦言を呈した。
マツコ「尊敬はカジュアルに考えた方が良い」
また、「尊敬している上司は?」という質問に、有吉さんは「その場その場で一番良い答えを選ぶしかない」「『王様だーれ』と一緒」と臨機応変に答えは変えるべきだと口にし、マツコさんも「尊敬はカジュアルに考えた方が良い」と難しく考える必要はないと語った。
ただ、有吉さんは「真面目な人には難しいことなんだろうね。生きにくいよ。『そんなことできないよ』って人は可愛そう」と嘘を付くことに抵抗のある実直な人は生きづらいだろうと同情の声を上げる。
ネットでは、「なるほど」と2人の回答に納得する声も出ていた一方、「その聞いてきた上司は自分の事言って欲しかっただけだろ。承認欲求を部下で満たそうとするな」「私が尊敬する上司は、『お前が尊敬する上司は誰だ?』と聞いてこない人です」と上司にうんざりする声も上がっていた。