仕事が忙しいと子ども作っちゃダメ? 男性の嘆きに注目集まる 「離婚して正解」「わかりすぎてつらい」という声も
養育費にはあまりある金額を払い、離婚届けを出してすぐに家を出たという投稿者。離婚後数年経っているようだが、子どもの冷え切った表情が脳裏に焼き付いており、「ゴミを見るように一瞥して、部屋に戻る姿は夢に出る」と苦しみを綴る。誕生日に子どもから手紙が届いたが、怖くて開けられないと怯えていた。
この投稿は600以上ブックマークされ様々な意見があったが、「離婚で正解」と妻を批判する人が多い。「父親の悪口を子どもに吹き込む母親」はダメ、というのだ。子どもの視点で、自分も母から父親の悪口ばかり聞かされ父親をクズ扱いしていたが、大人になって父親の大変さが理解できたと語る人も。やはり、「こんな嫁と別れて正解」としている。
頑張って働いているのに不在がちというだけで悪者にされては立つ瀬がないと、投稿者に同情する人は多かった。
「自分のキャパを超えた仕事をし続けることは、簡単に人生を壊すときがある」
一方で、片方の言い分ばかり聞いて判断は出来ないとばかり、投稿者に対するツッコミや反論も多数あった。
「増田(投稿者)は『仕事には大事な(俺が必要とされる)時期があるが、子供の成長には大事な(俺が必要とされる)時期などない』と考えてるいるのだろうか」
「子どもに悪口吹き込んだ前提になってるけど、母親が何も言わなくても子ども自身がこいつぁだめだって思ってる可能性は?」
という厳しい問いかけもある。子どもに配偶者の悪口を言うのは確かにいただけないが、失望が大きければ嘘をついてまでフォローしようとは思えないものだ。筆者の友人の話だが、夫がほとんど家に帰ってこないため、ついに小学生の子どもが「パパとママに何かあったら、ママかな」と、両親離婚後の身の振り方をつぶやいたというから悲しい。子どもにとって健全な状態とは言えないだろう。
しかしこれは、子育てを母親や家庭まかせにしてきた日本の労働環境の悪さも無関係ではない。ブックマークでは、
「自分のキャパを超えた仕事をし続けることは、簡単に人生を壊すときがある」
といったコメントも目立った。確かに仕事のし過ぎで人生が破壊されてしまった人は少なくない。改めてワークライフバランスの大切さが身に染みる。
救いは、投稿者が反響に励まされ、子どもからの手紙を読み、会う約束になったという部分だ。別れても父親としての愛情は変わらないようだったので、きっと背中を押してくれる何かが欲しかったのだろう。