画像は公式サイトをキャプチャ
排水口の詰まりを掃除する「パイプユニッシュ」を使用すると排水管が劣化するというツイートが7月24日に投稿され、物議を醸している。
ツイートは「業者さん複数で来られたんだけど、揃いも揃って『パイプ○ニッシュ嫌いなんですよ』と主張されたので、ガチなんだな…と。 配管触ってみてやわらかかったら確実に劣化してます、破けます、とのことなのでみんな気をつけろ…」というもの。
ツイッターでは「パイプユニッシュが良くないなんて初めて聞いた」という声が挙がった。本当なら大問題が、実際どうなのか。
キャリコネニュースの取材に、販売元であるジョンソン広報担当者は「影響はありません。今まで同商品使用で排水管が劣化したというお問い合わせは届いておりません」とコメントし、ツイート内容を否定した。
「正規の工事業者によって使用されている排水管なら、どれも問題ありません」
同社は公式サイトでも「『パイプユニッシュ』って便利だけど、使い続けたらパイプ自体を傷めてしまうの？」というクイズを掲載。質問の答えは「問題ない」で、
「一般の排水管には腐食に強い材質が使われています。水道、下水道などの正規の工事業者によって使用されている排水管なら、どれも問題ありません」
と説明している。ただ、「『パイプユニッシュ』を排水パイプに注いで放置しておく時間って、長ければ長いほど効果があるの？」というクイズの正解は「NG」。取れた汚れは下に移動するため、長時間放置すると固まり、かえって途中で詰まってしまう恐れがあるという。
東京都下水道局排水設備課の担当者も「排水の流れが悪くなったり詰まったりしたら排水パイプ用の洗剤剤や清掃器具を使ってください」とのこと。ただ、
「塩素系のパイプ洗浄剤などは大量に使用すると排水管を傷める原因をなることがあります。製品の使用分量を守って使用してください」
としている。パイプユニッシュも塩素系洗浄剤なので、用量を守って使いたいところだ。
また「油や熱湯を排水口に流すと、排水管の詰まりや劣化に繋がる可能性があるので、避けてください」といい、
「油は冷えると固まるので、流すと排水管の詰まりの原因になる可能性もあります。詰まりの他に処理する上での課題が多いので、流さないように広くお願いをしています。熱湯も、一度流したからすぐに故障するというわけではありませんが、劣化に繋がる恐れがあるとされています。ほかには排水口にゴミを流さず、こまめに掃除をしていただければと思います」
と説明した。
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