「ここ最近は、以前と同じ物を買ってると厳しくて、色んな商品のランクを安い方へ落とす事で乗り切ってる 」
可能な限り節約できるところは節約して何とかやりくりしていた人も、増税を機に生活状況が変わる人もいるだろう。10月以降に国民の権利である「健康で文化的な最低限度の生活」を送ることが難しい人は急増しかねない。
また、「ちゃんと国民に還元されるならいいんだけど」と増税を容認しつつも、「このままじゃ格差は広がる一方で、社会を逆恨みする人たちの犯罪が増えていきそう」と格差拡大を指摘するコメントも見られた。
消費税は豊かな人も貧しい人も同じく負担する逆新性の側面を持つ。増税で高所得者よりも低所得者に非常に大きなダメージを与え、格差の拡大だけでなく格差の固定化まで招く恐れがある。
他にも、「今後もますます増税するかも」という予想が出てきて「子ども生むんじゃなかった……生まれてきてそんな世の中が待ってるなんて可哀想すぎる」と子どもの将来を案じて出産を後悔する人の悲痛の叫びも見られた。
参院選では消費税撤廃を訴える政党もあったが……
「うちは自営業飲食店ですが、これからますますお店を閉めるところが増えそう。うちもかなり厳しいです」
消費増税は個人だけでなく企業側にとっても重くのしかかる。増税に伴うコストカットとして、最も手がつけやすい「人件費」を削る企業は増えるだろう。そして、消費税は上がり給料が下がるという負のスパイラルが生じる可能性も予想できる。
「自民党に入れた人だけ増税して欲しいわ。馬鹿馬鹿しい」
自民党に入れた人や選挙に行かなかった人への恨み節も見られた。この前の参院選は投票率は48.8%と24年ぶりに半数を下回る歴史的な低さではあったが、「消費税を撤廃する」と訴えていた政党がある中で、自民党が票数を集めた。
増税が私達の生活にどのような影響をもたらすかはまだわからない。ただ、もし10%への引き上げのせいで生活が苦しくなったと感じたのであれば、次に行われる衆議院選挙では政党選びを吟味し、投票所に足を運ぶべきではないだろうか。