映画やアニメなどの略語は、特に多く挙げられた。『魔女の宅急便』が「魔女宅」、『ルパン三世 カリオストロの城』が「カリ城」、『ドラゴンボール』が「ドラゴボ」など。強引な略し方にも思えるが、どれも人気タイトルゆえに、話題になりやすく略されやすいのだろう。
「平成ジャンプをヘイジャンって呼ぶのは嫌。普通にJampでいい」
「マキシマムザホルモンをマキホルって言うの嫌」
アイドルや人気バンドが略されるケースも多く、そのアーティストが好きであればあるほど、ずれた感覚に気分を害してしまうのかもしれない。公式が映画のタイトルやアーティストの略語を発表すれば、こうした軋轢は防げそうな気もする。
「あけおめ、ことよろ」が使えるのは10代限定?
日常会話で使われる略語も挙げられており、”ありがとうございます”を「あざます」、”とりあえずまあ”を「とりま」、”誕生日プレゼント”を「誕プレ」、”了解”を「り」など、若者の間では当たり前のように飛び交う略語がみられた。困惑してしまう上の世代がいることは容易に想像できる。
「『あけおめ、ことよろ』も寒いなって思ってた。10代の子たちが使うならまだしも大人が使うのがアホっぽいからやめておけと思う」
略語は「若者の言葉」という認識があるのかもしれない。子どもと会話していて略語が知らず知らずのうちに移り、ふと職場などで使ってしまうと「若者ぶっている」などと嘲笑されてしまいそうだ。ほかには「バイト先」を「バ先」と略すこともあるという。
「マック」VS「マクド」 「セブイレにも違和感」
また、地域間による略語の違いも議論になった。
「関西人なので、マクドナルドをマックと言うのが苦手」
マクドナルドを関東では「マック」、関西では「マクド」と略すことはよく知られているが、それぞれの呼称には互いに違和感を覚えているようだ。
一方、セブン-イレブンについても「関西はセブイレだよ」といった指摘があった。
「セブイレって違和感すごい。許せないと怒るほどではないけど」
世代間だけでなく地域間でも、他者を困惑させる可能性があるようだ。一見便利に思える略語だが、ひょっとすると目には見えないところで、コミュニケーションの障害になっているかもしれない。