東京・秋葉原駅の昭和通り口近くにある2つハンバーガーチェーンの競争がついに終わりを迎えた。マクドナルド秋葉原昭和通り店は1月31日、18時をもって閉店する。これに先立ち、2店が最近店頭に掲示した”感謝”を伝える垂幕がネット上で話題になっている。
立ち食い寿司店1軒を挟んで、客を取り合っていたのはバーガーキングとマクドナルド。栄冠は前者に輝き、同店の垂幕ではライバルへの感謝を綴っている。
「私たちの2件隣のマクドナルドさんが今日で最終日を迎えます。
たがいに良きライバルとして、アキバを愛する仲間として
ちかくにいたからこそ、私たちも頑張ることが出来ました。マクドナルドさん
のいないこれからを思うと寂しさでいっぱいです。どうかみなさん、
勝手なお願いですが、今日は彼のところに行ってください。ずっと背中を追い続けた
チャレンジャーの私たちから、スマイルを込めて、お疲れさまでした。」
「絶対頭下げながら笑ってるでしょ」というツッコミも
ネット上で話題になっていたこの垂幕。各行の頭文字を縦読みすると
「私たちの勝チ」
とライバルを打ち破ったバーガーキングが勝利宣言しているというのだ。
ツイッターではこれに気付く人が相次いだ。「よくよく見たら怖すぎる」「ポスターの人、絶対頭下げながら笑ってるでしょ」という声が大半だったが、中には「粋なことを…」と広告としての工夫を褒めたたえるものもあった。
バーガーキングは本国の米国では、マクドナルドを挑発しまくる広告キャンペーンを展開しているが、日本でライバル企業を煽る広告は珍しい。面白いと感じた人が多いようだった。
一方、マクドナルドの垂幕では、背中を向けたドナルドが「See you」のメッセージとともに、以下のように客への”感謝”を述べている。
「マクドナルド秋葉原昭和通り店は2020年1月31日(金)18:00をもちまして
閉店させて頂くこととなりました。
22年間どうもありがとうございました。
当店をご愛顧賜りましたお客様に深く感謝申し上げますと共に、
引き続きマクドナルドをご利用頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。」