先日、ガールズちゃんねるに「妖怪を見た事がある人!」というトピックを見つけた。トピ主はかつて、京都の三条大橋で妖怪に遭遇したという。
「早朝にデッカイ藁の納豆入れるやつみたいなのから、手足が生えた物を見ました!人間サイズで、傘おばけの傘の部分が藁になったような感じでした!」
なるほど、この報告ってまさしく妖怪めいた存在を私たちに感じさせてくれる。これが妖怪でないなら、あとはもうそういう恰好をした変態ぐらいしか思い浮かばない。消去法でここは妖怪だとしておこう!
しかも、出没場所が京都の三条大橋ってのが、いかにも”らしい”感じがして幽玄的だ。京都は妖怪伝承も多いし。こういう不可解な存在に遭遇できたこの人物のことが、とっても羨ましい……。
2階の窓から外を見ると……
感動するのはまだ早い。このトピックには他にも、妖怪を発見した人々からの報告が寄せられているのだ。その貴重な目撃談を、いくつかご紹介したい。
「学生の頃、真っ黒で小さい人のような形をしていて、ピョンピョン素早い奴を見た。一瞬で消えたけど、一緒にいた友達も見たから間違いない。幽霊の類かと思ったけど、もしかしたら妖怪?」
「私は小豆洗いを見た。夜、音がするので、二階の部屋の窓から下を見た。なぜかものすごい高いところから見下ろしてる感じになって、存在しないはずの河原があってそこでといでた。翌日祖母に聞いたら、ずっと昔そこは川だったんだって。昔の光景をたまたま見たのかなぁ。私の部屋だけ改築されてない古いものだったので、うっかり繋がったのかも。ちなみに鳥取です」
「5年前、沖縄旅行で見ました。なかなか寝付けなくて夜中にベランダから海を見ていたら、パタパタと小さな音がしたのでその方向を見てみると、白い布がうねうねと細かくウェーブしながら同じ高さを保ち飛び、ゆっくりと真っ暗な海の方に消えていきました。誰に話しても『ただ布が飛ばされていただけでは?』と言われますが、飛び方が普通ではなかったので自分では一反木綿じゃないかと思っています」
「ずっと前に山深い所に住んでたお姉さんが教えてくれたんだけど、夜に窓を開けたら、部屋いっぱいの大きさの超巨大蜘蛛がザザザーッて入ってきたんだって。実体はないけどたしかに見たって。妖怪なのかな?」
と結構読み応えのある遭遇譚が出そろっている。ここまでしっかりしたエピソードって、なかなか見られないんじゃないだろうか。個人的には蜘蛛が苦手なので、超巨大蜘蛛の妖怪は絶対に見たくない。たとえ実体がなかろうと、そんなの見ちゃったら死んでしまう……。
それと、一反木綿を見たという話もあった。元々九州の妖怪のはずだけど、沖縄だけではなく9年ぐらい前には東北地方でも何度か見たって話を聞いたことがある。結構自由にあちこち行き来できるのかもしれない。身軽そうだし。
さて、あなたは今回挙がったこれらの話の真贋についてどう感じるだろうか。僕としては「作り話にしては変にリアルで、どれもこれも信用しちゃいそうになるんだが。