ビースタイルは7月28日、「小学生くらいの子どもに勧めたい職業」に関する調査結果を発表した。調査は5月にネット上で実施し、同社のサービス登録者1000人から回答を得た。
小学生くらいの年齢の子どもがいるとしたら勧めたい職業を聞いたところ、1位は「行政系公務員関連(国家公務員、地方公務員など)」(33.5%)だった。回答者からは「公務員はどんなときでも強い」(30代、パート/アルバイト)と景気に左右されない公務員特有の”安定”を理由に挙げる声が寄せられた。
「医療関係者になり、ウイルスの知識を持ってほしい」
2位は「IT関連(SE、データサイエンティスト、AI技術者など)」(28.3%)。次いで、コロナ禍で脚光を浴びている「医療関連(医者、看護師など)」(26.9%)が続いた。コメントの中には
「これからの時代、さまざまなウイルスが出てくる。医療関係者となり、知識を持っていてほしい」(50代、パート/アルバイト)
と新型コロナウイルスの流行を受けたものとみられる声もあった。一方で「コロナ禍により何の職を勧めたら良いか分からない」(40代、正社員)という人もいる。
4位以降は「有資格系自営業関連(弁護士、税理士など)」(22.2%)、「勧めたい職業はない」(16.9%)、「設計関連(建築士、設計士など)」(16.5%)、「語学関連(通訳者、翻訳者など)」(15.4%)、「法曹関連(裁判官、検察官など)」(13.5%)、「学識者関連(大学教授、科学者など)」(13.3%)、「企業勤務関連(会社員、団体職員など)」(12.4%)までがトップ10入りした。
避けてほしい職業、上位に「レーサー」「プロゲーマー」「介護関連」
一方、避けてほしい職業を聞くと、最多は「避けてほしい職業はない」(30.1%)だった。「自分の将来は自分で考えるべきだと思うので、親が特にいうことはない。経験など伝えられることがあれば伝えるが、自分で考えてほしいと思っている」(50代、パート/アルバイト)などの子どもの意志を優先したい、という意見が目立った。
具体的な職業の1位は「ネット投稿関連(YouTuber、インスタグラマーなど)」(29.2%)。次いで「競争系運転手関連(カーレーサー、ボートレーサーなど)」(26.9%)だった。
以降は「ゲームプレーヤー関連(eスポーツ選手、プロゲーマーなど)」(24.5%)、「介護関連(介護福祉士、ヘルパーなど)」(23.1%)、「運搬系運転手関連(タクシー、トラックなど)」(22.4%)、「芸術関連(ミュージシャン、俳優など)」(20.7%)、「飲食系店員関連(喫茶、ケーキなど)」(20.5%)、「無資格系自営業関連(商店主、フリーランスなど)」(18.9%)、「学校教諭関連(小学校、中学校など)」(17.0%)までがトップ10入りした。
このほか、回答者からは
「AIが取って代われない職業について欲しいと思います」(40代/派遣社員)
「テレワークでできる仕事が良いと思った」(40代/派遣社員)
「休暇が取りやすく時短勤務などがしやすい仕事」(50代、パート/アルバイト)
とこれからの時代を見据えた職業を選んでほしい、という声が目立った。他方で「まっとうに努力して汗水して働く職業についてほしい」(40代、在宅ワーク)という思いを持つ人もおり、親が違えば子どもに勧める働き方もさまざまだった。