グローバルSaaS商社のギャプライズ 世界最先端のマーケティングテクノロジーを日本企業へ提供するスタッフ採用を強化

ギャプライズの柏井愛美さん(撮影:WeWork KANDA SQUARE)
創業20周年を迎えるギャプライズは、デジタルマーケティング領域を中心にグローバルの最先端テクノロジーを日本企業に提供する「SaaS商社」です。海外ベンダーとの独自のパイプラインを有し、10カ国30以上の海外テクノロジーサービスを取り扱っています。
日本企業への導入支援・販売・サポートを主軸に、Webマーケティングコンサルティングも提供する同社は、いまどんなポジションでどんな人材を求めているのか。同社管理部HRグループの柏井愛美さんにお話をうかがいました。(文・構成:キャリコネニュース編集部)
最先端を届ける独自のビジネスモデル

ギャプライズ 管理部HRグループ リーダー 柏井愛美:複数の事業会社で人材採用・育成を中心に、制度運営、事業企画・人員計画の構築・仕組み化など、幅広くHR(人材関連)業務を経験。2024年より現職。
――御社は現在どのような事業を行っているのですか。
当社は、海外の先進的なマーケティングSaaSと日本企業をつなぎ、カスタマージャーニー全体をカバーする包括的なソリューションを提供しています。大きく分けて3つの事業部があり、それぞれがユーザーの購買プロセスの異なるフェーズを支援しています。
MDA事業部は「Multilateral Digital Acceleration」の略で、様々なテクノロジーを扱っています。主には、カスタマージャーニーにおける「商品認知」から「興味喚起」の段階を担当し、ウェブ広告の運用やインフルエンサーマーケティング、
例えば、バナー広告の画像を触って操作できるインタラクティブな広告配信を可能にする「ESKIMI(エスキミ)」は、大手ビール会社など大手企業にも採用されている革新的なDSPサービスです。広告画像内で商品を回転させたりゲームができたりと、体験型の広告を提供することで高いエンゲージメントを実現します。

カスタマージャーニーと各事業部の役割
CXO事業部は、ECサイト上での顧客体験(CX)を最適化するツールを取り扱い、ABテストツールを活用したUI/UXの改善やサイト速度の改善など、コンバージョン率向上のための包括的なソリューションを提供しています。
主要サービスは、世界最高峰のパーソナライゼーションツール「Dynamic Yield(ダイナミック・イールド)」、デジタル体験分析プラットフォーム「Contentsquare(コンテンツスクエア)」、ABテストツール「Optimizely(オプティマイズリー)」や「ABTasty(エービータスティ)」、サイト表示速度を改善する「SpeedKit(スピードキット)」などです。
UGC&D2Cテクノロジー事業部は「購入後の評価・発信段階」をサポートし、次の顧客獲得につなげる仕組みを提供しています。顧客レビューやSNS投稿などのUGC(ユーザー生成コンテンツ)を集約・活用することで効果的なマーケティングを実現し、D2C(Direct to Consumer)ブランドの成長を支援するテクノロジーも提供しています。
UGC活用ツール「Yotpo(ヨットポ)」により顧客の声を効果的にマーケティングに活用できるほか、「Whatmore(ワットモア)」ではAIによるショート動画自動生成機能を持ち、商品画像からよりリアルで魅力的な動画コンテンツを簡単に作成できます。
強みは「海外パートナーとの独自パイプライン」
――なぜ御社は最先端のツールを扱うことができるのでしょうか。
当社の最大の強みは、海外ベンダーとの独自のパイプラインです。イスラエルや米国企業とのパートナー実績が10年以上あり、その関係性から独自のネットワークを築いてきました。多くのツールで、日本での独占的な取り扱いを任されています。
現在手掛けている多くのツールは、現地の強力なマーケターなどからの紹介でつながったものです。毎年4~5個の新しいプロダクトを発掘して提携を進め、取り扱うツールの出身国も多岐にわたります。
当社では若手メンバーにも新しいツールを探す機会を積極的に提供しています。ニーズの高い領域では事業部内で類似ツールを探索し、顧客に複数のプランを提案できるよう戦略的に準備しています。手を挙げた若手がプロダクトの責任者となるケースもあり、マネジメント経験を積むチャンスが豊富にあります。

ギャプライズが提供するサービスのカバー領域
――御社のビジネスは海外から仕入れたプロダクトを販売するところまでですか。
いいえ。単にツールを販売するだけでなく、導入から運用まで包括的に支援しています。「ツールありきで販売する」のではなく、「顧客のやりたいことを実現する」をベースにした考え方が当社のビジネスの根幹です。
新規事業としてプロダクトを発掘した後、マーケティングとインサイドセールスがリードを獲得し、フィールドセールスが提案・受注を行います。そして、契約後はプロダクトごとにカスタマーサクセスが伴走支援や導入支援を担当します。
カスタマーサクセスの関わり方は、クライアントの状況・体制やプロダクトによって変わります。四半期に1回のレビューなど最小限の支援の場合もありますし、しっかりとしたコンサルティングが必要な場合は、隔週でのミーティングを設定して数字の改善提案を行うなど、中長期的に深く関わります。
カスタマーサクセスのミッションは契約更新だけではなく、ツールの活用を通じてクライアントの目標達成を支援し、アップセルやクロスセルにもつなげることも重要です。変化の激しい業界において、商材だけでなく「人の力」が重要になるビジネスモデルだからこそ、採用や人の成長が当社の企業成長の肝となっています。
また、日本市場においては、海外のツールは文化や言語の違いから手を付けづらいことは確かです。そこで、ギャプライズが間に入ることで、よりスムーズに日本企業の要望に応え、最大限効果を引き出せるように支援しています。海外のツールをそのまま導入するのではなく、日本企業の商習慣や要望に合わせてカスタマイズし、最大限の効果を引き出せるよう支援しています。
求める人材像は「デジタルマーケティングの知見」と「自走力」
――現在どのようなキャリア採用に注力していますか。
特に注力しているのが、CXO事業部、のフィールドセールスとカスタマーサクセス、そしてUGC&D2Cテクノロジー事業部のカスタマーサクセスのポジションです。
ご経験として共通で求める要素は、BtoBでの営業経験です。当社のビジネスはクライアントワークのため、顧客志向を持って「お客様のために何が出来るか」という視点は最低限必要と考えております。
また、相対するクライアントの多くはエンタープライズ企業のマーケティング部門やシステム部門の担当者であり、高いレベルでデジタルマーケティングの知見を持っているケースも増えてきています。
当社側にもより高い専門性が求められており、デジタルマーケティング領域での知見を拡げ、深めるには非常に良い環境です。
歓迎要件としては、英語力も挙げられます。クライアントである日本企業とのやり取りは日本語ですが、ツールの販売元が海外であるため、確認事項や交渉の際には英語でのコミュニケーションが適宜発生します。英語を話せるメンバーがカバーすることもできますが、語学力があればより活躍のフィールドが広がります。

YOTPOで「CVRの改善」に成功した銀座千疋屋の事例
――人物像という面では何か要件がありますか。
スキル以上に重視しているのが、当社のバリューへのフィットです。当社は「リーダーorフォロワー」「昨日を超える」「変化を楽しむ」という三つのバリューを掲げており、仕事の中で一人ひとりが優先している価値基準としています。
「リーダーorフォロワー」とは、リーダーシップとフォロワーシップの両方を大切にしています。一人ひとりが傍観者ではなく当事者意識を持ち、リーダーとなるべき時はリーダーシップを発揮し、そうでない時はフォロワーシップでサポートする。チームワークを重視する文化が根付いています。
「昨日を超える」では、自ら考え自走できる力を求めています。何か1つ、今日はこれを頑張ったと言える毎日を送ることで、その積み重ねが大きな成長につながります。自分からキャッチアップし、わからないことは周りに相談しながら進めていく姿勢が必要です。
「変化を楽しむ」は、環境の変化にふりまわされず、楽しく柔軟に乗りこなそうという意味です。当社の事業領域は変化が激しく、商材だけでなく「人の力」が重要になるビジネスモデルだからこそ、一人ひとりの自走力・学習力が極めて重要です。
多様性のある組織文化とオンボーディング体制
――現在どういう方々が社員として働いているのですか。
従業員数は現在63人で、役員を除く社員の平均年齢は34歳と比較的落ち着いた年齢層が中心です。ただし事業部によってカラーはやや異なり、例えばMDA事業部は唯一毎年新卒を受け入れており、平均年齢は他の事業部に比べて若くなっています。
一方、CXO事業部では即戦力となるミドルからハイクラスの採用に注力しており、30代中盤の経験豊富なメンバーが活躍しています。創業20周年を迎え、組織として成熟を目指しながらも、事業部ごとに多様な人材が活躍する環境です。

社内イベントではメンバーの挑戦を応援し成功を称賛する
――キャリア入社組に対する活躍支援の施策はありますか。
新しく入社したメンバーには、1〜2週間程度のオンボーディング研修を実施しています。事業部理解、会社理解、製品についての説明など、基礎的な知識をインプットしてもらいます。
プロダクトについては初めて見るものばかりで不安を感じる方も多いのですが、各プロダクトの説明資料や動画を用意しているほか、パートナー企業が提供するオンデマンド研修などでベースの知識をインプットした後は、早い段階から商談に同席し、ツールを触りながらOJTで実践的に学んでいく流れです。オンボーディング体制も今がベストという訳ではなく、改善を繰り返しています。
仕事のやり方も、職種で完全に分業しているわけではなく、セールスとカスタマーサクセス、カスタマーサクセスとマーケティングが協力し合いながら目標を達成する文化があります。
社内コミュニケーションにも力を入れており、毎週開催される全社昼礼では、その月に最も輝いていたメンバーを事業部全員で選び、全社で称賛する「チョモランマ」と呼ばれる表彰が行われます。創業当時から、メンバーの挑戦を応援し、成功を称賛する文化を大切にしており、この制度はその象徴となっています。
「四方よし」を追求する「ギャプライザー」を求む
――候補者の方には御社の魅力をどう説明していますか。
「SaaS商社」という当社のビジネスモデルの面白さを強調しています。新規プロダクトの立ち上げに関われる機会が豊富にあることや、「IT×語学」というユニークなポジショニングでグローバルに活躍できる環境があることをアピールしています。
世界最先端のマーケティングテクノロジーを日本企業に届けるという使命のもと、単なる販売代理店ではなく、導入から運用、成果創出までを伴走する真のパートナーを目指しています。

ギャプライズのアイデンティティとバリュー
――経営理念に「ギャプライザー」という言葉がありました。
当社は、ギャプライズ文化を体現する人々を「ギャプライザー」と呼び、あるべき姿として、世界・顧客・パートナー・自社の「四方よし」の追求を掲げています。すべてのステークホルダーと広く深い関係性を構築し、共に成功を目指すというものです。
当社は今後も、海外ベンダーとの独自パイプライン、日本市場へのローカライズノウハウ、そして包括的なカスタマーサクセス・コンサルティング支援といった力を武器に、デジタルマーケティング領域でさらなる成長を続けていきます。
若手にも新規プロダクト発掘やマネジメントの機会が開かれており、自ら挑戦し成長したい方に向いた環境だと思います。変化を楽しみ、チームワークを大切にし、昨日の自分を超えていける方の応募をお待ちしています。


