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職場には、給与や業種に関わらず、さまざまな「面倒ごと」が存在する。年収750万円という20代後半の女性(事務・管理)は、職場の面倒な点についてこう明かす。
「役員が多すぎて、意思決定の権限では社内政治が激しいこと」
若くして高い給与を得ていても、日々「社内政治」に疲弊させられるのは割に合わないと感じているのだろうか。(文:篠原みつき)
FAX現役のアナログ職場も
さらに女性は、会社の方針と実態がちぐはぐな点も指摘する。
「グローバルを目指されているけど、CHRO(最高人事責任者)は国内営業畑のかたで、部長は日本語オンリーしか話せない」
グローバル化を掲げながら、その体制が整っていないという矛盾。これもまた、日本企業にありがちな「面倒ごと」と言えるだろう。
一方、職場環境の古さにうんざりしている人もいる。ある地方の40代男性(教育・保育・公務員・農林水産・その他)は、IT環境の遅れを嘆く。
「はっきり言って、日誌や支援経過が全部手書きで、FAXも現役。パソコン使うのは職場内部での通信のみ。 おかげでトラブルが起きた時は内容を書くのに悪戦苦闘。しかも残業代に入らないようになったので、ストレスの一因になりました」
いまだに手書きの日誌やFAXが主流という職場も実在するようだ。IT化の遅れが、結果としてサービス残業を強いる形になっている。これは負担感が大きいだろう。
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