ロックフェスのアイドル出演に「モヤモヤする」という声 一方で「曲自体はロックでは」と寛容な意見も
日本最大級のロックフェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019」(以下、ロッキン)のタイムテーブルが6月19日に発表された。参加予定の人は、「この時間帯は〇〇を見よう!」と当日のスケジュールを確認しながらワクワク感を抑えられなかったことだろう。
ただ、このタイムテーブルを見た人の中には、言葉にできないモヤモヤ感を抱いた人もいるようだ。6月19日のガールズちゃんねるに「アイドルがロックフェスに出ることについてpart2」というスレッドが立った。スレ主は、ロッキンのメインステージであるGRASS STAGEに、欅坂46やももいろクローバーZなどのアイドルが出演することに違和感を覚えたという。(文:石川祐介)
運営はアイドルの集客力に期待?「赤字は最小限にしたいだろうし仕方ないよ」
スレ主同様、釈然としない人も多く、「ロックではないよね」、「正直モヤモヤする」と切り捨てる人もいた。やはり、”ロックフェス”と謳っているにもかかわらずアイドルが出演することに首をかしげる人はいるようだ。中には、「ロッキンはもう行ってない。だいぶ雰囲気が変わってしまった」と、ロックファンがロックを楽しむフェスという趣旨が薄れ、足が遠のいた人もいた。
とはいえ、アイドルの人気ぶりは凄まじい。そのため、
「ロックではないだろうけど集客力が桁違いだろうからね。運営も赤字は最小限にしたいだろうし仕方ないよ」
と割り切る人もいた。
今年で20週年を迎えるロッキン。ステージ数や開催日時は年々増えているが、規模の拡大に伴い、運営側で「赤字は絶対出したくない!」という意識が高まっているのかもしれない。
「ももクロ見てみたら楽しかった」新しい音楽と出会う場として楽しんでは
「欅坂46はアイドルだけど、曲自体はカテゴライズ的に普通にロックだと思うけどね」
アイドルの曲でもロックテイストのカッコいい曲もあると主張する人もいた。最初は冷ややかな視線を送っていても、終盤には体が自然に動いてしまった、なんてこともありそうだ。
「ももクロ出るの嫌だったけど、他に見たい人いなくて見に行ったら普通に楽しかった。アイドルなのに生バンドで、ロックファンならテンションが上がるバックバンドだったから、『別にいいかな~』って思うようになった」
バックバンドがいるかどうかで見方が変わってくると指摘する人もいた。偏見は捨てて、アイドルを毛嫌いしている人も一度パフォーマンスを見てみたら考え方が変化しそうである。
ロックフェスは好きなミュージシャンを見るだけでなく、新しい音楽との出会いがある場でもある。アイドルが多数出演することは”ロックフェス”の趣旨にそぐわないかもしれないが、そういう意味では悪いものでもないように思える。