20代サブカル女子あるある50! 愛していたのは『ユリイカ』『少女地獄』『青い春』『17歳のカルテ』 | キャリコネニュース
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20代サブカル女子あるある50! 愛していたのは『ユリイカ』『少女地獄』『青い春』『17歳のカルテ』

「サブカル女子」と言えば、どんな人を想像しますか?

例えば「ボブカットで一眼レフカメラを首から下げて下北沢を闊歩する」「相手に好きな音楽を聞いてくるくせに『メジャー過ぎて聴かないな。最近こんなのハマってて……』とマニアック趣味な自分語りをする」などでしょうか。

今回は、「20代サブカル女子あるある50」と題して、イメージで語られがちの「サブカル女子」のリアルな生態を徹底分析していきます!(文:市ヶ谷市子)

「足元写メ」「鏡に映った自撮り」をSNSにUPしたことがない者のみ石を投げよ。

目線そらしがちな写真、多くない?

目線そらしがちな写真、多くない?

■生態編

・幾何学模様のシャツか奇抜な柄のワンピースを複数枚所持している。

・髪の毛、洋服、靴、小物など、何かしらツートーンカラー。

・アラレちゃん眼鏡、または丸眼鏡を持っている。

・足元の写メか、姿見に映った姿の写メをSNSに投稿したことがある。

・深夜放送のせいで宵っ張り(録画・録音の風習がなかったため)。

・Apple信者。iPhone大好き。スタバでMacbook広げてドヤ顔。

・昔もらった映画やライブのフライヤーなどが捨てられない。

・元カレのネオリベorネトウヨ率の高さ。

・塩顔、ヘビ顔など薄い顔が好きと言っているわりに、顔の濃い男性と付き合う。

・脚が太くてもカラータイツを履いていた。

■自意識編

・本や映画にたくさん触れてきた。という自分が好き。

・美術館やライブにたくさん行っている。という自分が好き。

・純喫茶でしたり顔。という自分が好き。

・アイドルが好き。という自分が好き。

・エロに寛大。ストリップにも行きたがる。という自分が好き。

・猫とか亀とかウーパールーパーとかの小さい生き物が好き。という自分が好き。

・そう思わなければやってられなかった。

・情緒と自意識がめちゃくちゃ。

・好きな人が好きなものは本当に好きになるので「それって彼氏の影響?」って言われたら殺意。

・「サブカルってメインカルチャーに対するカウンターカルチャーだから、今や『サブカル』ってメインカルチャーになってるよね。一周回ってマーチンより下駄が、フェスより寄席がサブカルだと思うの」

文学・映画・音楽で自意識は屈折した「星野源をテレビで見ると元カレと再会した気分になる」

■文学編

・本棚に『別冊ユリイカ』か『MONKEY』がある。

・好きな本の主人公はだいたい定職についていなかったので、まじめに働いている自分が想像できなかった。

・村上「春樹」派か「龍」派で対立は起こらないけど、互いに「(ふうん……)」と思う。

・午前0時、賞味期限の切れた牛乳を見て「真っ黒じゃないな」と思うのは穂村弘のせい

・「川上未映子みたい」が最大の褒め言葉。

・自己陶酔悲観型の自意識過剰でめんどうくさい場合、おおかた太宰治を尊崇していた。

・マゾに見えて精神的マウント取ってくる承認欲求激しいタイプは、ほぼ谷崎潤一郎礼賛型。

・夢野久作『ドグラ・マグラ』より、『少女地獄』に傾倒していた人の方が何かと厄介な気がする。

・鬱屈した青春を過ごし、はちきれそうな自分かかえて上京してきた人は、だいたい寺山修司が愛読書。

・コクトーから澁澤龍彦に行くか、ボートレールから堀口大學に行くか。

■音楽編

・楽器弾けたら全員カッコいいしイケメンだと思っていた。

・元カレの好きな音楽がスーパーカー、ナンバーガール、ミッシェル・ガン・エレファント。

・元カレに洋楽教えてもらった人まじで心から羨ましい。そんな青春時代を過ごした人が妬ましい。

・もはやどうして戸川純、小沢健二、INU、筋肉少女帯などを通ってきたのか思い出せない。

・椎名林檎の影響で、常用漢字は「言う」じゃなく「云う」。

・長岡亮介がかっこよすぎてさっさと死にたい。

・解散したけど毛皮のマリーズやミドリが好き。最近はベッド・インちゃんにオネツ。

・好きと嫌いを100回くらい繰り返して、今クリープハイプめっちゃ好き。

・「SAKEROCK好きだったから、いまテレビで星野源を見かけると元カレと再会した気分になる」とかいう。

・「黙れロキノン厨」? 高校生のあたしを救ってくれたのは音楽だけだったの。

■映画編

・『空気人形』『ジョゼと虎と魚たち』『おと・な・り』『青い春』などの空気系邦画を死ぬほど観ていた。

・岩井俊二と園子温については、崇拝しているか嫌悪しているかのどちらか。

・『花とアリス』『花と蛇』、どちらが好きかで傾向が分かれる。

・小ネタの仕込みに愛がある作品が好きなのは、伊丹十三か堤幸彦か三木聡のせい。

・『モテキ』を観て、素敵だと思う反面「私は長澤まさみにも麻生久美子にも、出入り業者の傳田うににもなれない……!」とむせび泣いたことがある。

・『17歳のカルテ』『ロッキーホラーショー』『ダンサー・イン・ザ・ダーク』『ブルーベル・ベット』を心から愛している。

・好きな映画を聞かれて、まっすぐに『アメリ』って答えていた頃が懐かしい。

・『(500日)のサマー』や『アバウトタイム』を観て「大丈夫、幸せになれる」と自分を励ます。

・好きな監督を聞かれたら「キューブリック」と答えておけばいいと思っていた時期があった(今ならグザヴィエ・ドランって答える)。

・元カレの好きな映画監督は、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ、ウェス・アンダーソン、黒沢清のいずれか。

サブカルがメインジャンルになった時点で「サブカル女子」は死んだ

いかがでしたか?

世の中「サブカル女子あるある10選!」などの記事がたくさんありますが、単純に「ドグマグ読んだことあるから」とか「アウトサイダーアートが好き」とかいうことではないように思えます。そもそも「サブカル」がメインジャンルのひとつとなった時点で、サブカルは死んでいるのです。

「じゃあ『サブカル女子』って何なんだ?」

その答えのひとつが、この「サブカル女子あるある50」です。元々、「サブカル女子」は、世間の流行と関係なく、自分の好きなものをひたすらに追い続けてきた人のことを指します。ただその対象が「90年代邦楽ロック」だったり「エロ・グロ・ナンセンス」だったりして、中にはちょっと自意識をこじらせてしまう人もいるだけです。純粋に知的好奇心や追求心に従順なサブカル女子。これからも温かい目で見守っていただけたら幸いです。

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