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「手取り17万で安いとか喧嘩売ってんの?」――「給料が安い」と苦しむ女性たち、「打開策は結婚」でいいのか

先日、ガールズちゃんねるに「給料が少ない会社に勤めている人」というトピックが立ち、実に多くの女性たちが自身の薄給ぶりを訴えていた。

トピ主は27歳の女性でアパレル販売、大卒正社員なのに手取り17万円で、賞与は出たり出なかったり。年収は250万円くらいとのこと。

「実家暮らしなのでなんとかなっていますが、親にもしものことがあったらと思うと不安になってきます。 転職したいと思っています」

と書き込んでいる。(文:okei)

意外に多い手取り12~15万円の女性たち

給料安すぎ

給料安すぎ

生涯未婚率が高くなっている昨今、独身女性が万が一老親を背負うことを考えると17万円は心もとない。しかし、トピ主に対しては「高卒はもっと厳しいから」「17万で安いとか喧嘩売ってんの?って感じ。節約しましょう」と突っ込む人も少なくなかった。

「30歳大卒正社員の販売職で手取り16万。給料安い上に土日休めない・連休取れないってのが辛い」という人や、「私は手取り11万。まだボーナスあるから生活出来てるけどギリギリ(高卒正社員)」という切実な人も。給料は学歴や職種、住んでいる地域の物価、企業によって変わるため額面だけで低いと決めつけることはできないが、書き込みを見ると手取り12~15万円の人が想像以上に多い。

学歴だけでなく非正規の格差に苦しむ声も。「大企業だが契約社員」という人は、ボーナスなしで切り詰めた生活をする苦労を明かしつつ、こう語る。

「17万だけど 周囲との格差感じて苦しい。周りは高給取りなので、いい生活してますよ~。 その中にいると、惨めになってきます…」

ちなみに厚労省の2015年の賃金構造基本統計調査では、25~29歳の大卒女性の給料額は23万9000円。各種保険料や税金などを天引きされ、手取り17万円なら実際の給与額は22万円ぐらいだろう。トピ主が極端に低いとも言えないのが現実だ。

「給料少ないなら自分の能力を上げる努力をして転職しよう」

一方、給料は低くても構わないという状況もある。お金の問題ではないものを得るという人たちだ。

「今の職場が嫌で年明けから転職するけど給料が高卒と一緒で16万。でも精神的な事を考えるとすごいホッとしてる」
「手取り10万円の設計事務所だったけれど、そこで経験したことが今も宝になっている」

育休や休暇が整っているので辞められないなども。これらの声を読んでいると、給料に不満を感じる要因は「他人と比べてどうか」「仕事内容・待遇からみてやっていける程度かどうか」が大きいことが見えてくる。

そんな彼女たちの打開策(希望含む)には、「転職」と同時に「結婚」が多いのも特徴的だ。

「身体も年齢的にきつくなってきて、このまま何歳まで働けるのか考えるとつらい。早く結婚して、パートになりたいってのが本音」
「私年収200万の歯科助手。これはあかんと思い年収600万の旦那捕まえて結婚。貧困から脱出するには、この方法が一番」

この人は、高卒資格なしだから自分自身では這い上がれなかったという。「真面目に働き続けても給料が上がる見込みはない」という声も多く、将来が見えず自虐的に「手取り12万のアラサー独身彼氏なし」、「甘いな、私なんて手取り13万アラフォー独身彼氏なしだわ」と言い合う書き込みに胸が痛くなる。女性に払われる賃金や与えられる仕事は、独立や誰かを扶養することを想定していないのだと改めて思う。

中には起業して月収50万という人もいたが、少数派だろう。個人的には、理想かもしれないがこんな声を頼もしく感じた。

「給料少ないから良いところに転職しよう、じゃなくて、給料少ないから自分の能力を上げる努力をして転職しよう、だと思う」

あわせて読みたい:アラフォー独身女性の行く末

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