お悩み解決掲示板に8月末、「年下の女性部下に無視されたり避けられたりするようになりました。本当に辛く困っています」と悩む50代男性管理職がスレッドを立てた。避けられる原因としては
「私が人事評価の用紙を彼女に『俺が評価してるんだよ~。俺の代わりにやってみる?』と、ジョークのつもりで言った」
「体調不良で『有給を取らせてください』と言われた時に、私が『あっ、そ』としか答えなかった」
「私がおやつを食べたくて彼女に買ってきてと頼んだ時に、お金を渡さなかった」
などが考えられるという。他の社員から指摘されたことで彼女に謝罪したが、許してもらえないと嘆いている。(文:okei)
「我が娘のように可愛いよ」「最近綺麗になったね」などセクハラ発言も
明らかに”理想の上司”とは程遠く、嫌われるのも無理はない。しかし、今後も問題の女性と一緒に仕事を続けていかねばならず、どうすればいいのかと弱りきってアドバイスを求めていた。
この投稿は注目を集め、返信のコメントには「嫌がらせしといて、謝ったから普通に接しろって、都合良すぎ」などと投稿者に対する批判が相次いだ。とりわけ最も反感を買ったのは、おやつの代金を渡さずに買い物を頼んだという一件で、
「普通は先にお金を渡しますよ。主さんのはコミュニケーションとは言いません。嫌がらせとしか受け取れません」
「もういじめじゃん。それに気づかないのもすごいよね。そこまでやって仲良くしましょうって無理でしょ。(中略)自業自得じゃん。50代でそんな馬鹿みたことない」
などと非難ごうごうだ。投稿者は、人事査定のジョークもコミュニケーションのつもりだったし「後でかかった分を渡すつもりだった、おやつも彼女に分けるつもりだった」と釈明。しかし、女性部下への失言はこれだけではなく、
「『我が娘のように可愛いよ』『最近綺麗になったね』と声を掛けたのが、生理的に受け付けなかったと言われました。女性部下に対する接し方は本当に難しいものがあります」
と女性部下の扱いの難しさをぼやいている。当然これには「それ、セクハラです」「どれもアウトですね」という批判が相次ぐ始末になっていた。
一方、少数だが「部下のその態度はないと思う」と投稿者に同情や理解を示す人もみられる。
「体調不良と言って、心配してもらいたかったの?って感じだし、お菓子も買ってきたなら、後で請求しない部下も悪いでしょ。(中略)嫌いなのは結構だけど、最低限のマナーは守れと言った方がいいと思う」
確かに、いくら嫌いでも職場は仕事をするところなので、表面上は何事もなく接するのが社会人として正しい姿勢だろう。だだ、この人も「今後はもう少し部下に対して思いやりは必要かもね」と釘を差していた。
女性部下をクビにしたいという男性に「貴方がクビにされるんですよ」
他方、コメントの中には投稿者の上司としての資質を厳しく糾弾する声もあった。
「会社は、人を見抜く力が無かったようですね。(中略)私が貴方の上司なら、迷わず貴方を降格させ、勧奨退職の話を進めます。使えない50代は金食い虫なので」
「私自身管理職にあがるときにセクハラ、パワハラ、モラハラなど数え切れないほどのハラスメントに関するトレーニングを受けさせられました。性別に関わらず部下に対する発言には細心の注意を払います」
といった指摘が入っている。投稿者は部下を「クビにしたいです」ともこぼしているが、逆に「貴方がクビにされるんですよ」と突っ込まれていた。
年功序列が崩れたと言われる昨今、ひとたび”働かないおじさん”を認定されたならば、悲惨な末路をたどる人もいる。許してもらうことは諦めて、管理職に必要な態度を学びつつ、淡々と仕事を進めていくほかないだろう。