「#MeToo」「#KuToo」などの”女性”の生きづらさを訴えた社会運動が度々話題になるが、自身の性別に苦しんでいるのは実は男性も同じだ。ガールズちゃんねるに10月21日、「男性も大変だなあって思うこと」というトピックが立った。
「実家暮らしだと偏見がありそう」
実家暮らしの男性はマザコン、経済力がない、などとネガティブなレッテルを貼られやすい。中には、両親の介護のために実家暮らしを続けている男性もいるだろうが、そんな事情にはお構いなしで冷ややかな視線を向けられることが多いのが実情だ。(文:石川祐介)
「夫が病んだら離婚、妻が病んだら養え」
定年まで働き続けなければいけないことを挙げる人もみられた。
「年金貰える歳まで働かなきゃいけないプレッシャー」
「専業主夫への逃げ道がなかなかできない。女も簡単じゃないけど『一生休みなく働くって大変だな』と思う」
男性は就職すると40年以上、休むこと、逃げることが許されずに働き続けなければいけない。加えて、日本は勤続年数と給与が相関関係にあり、結婚してしまうと生活水準を下げることは難しいため、職場に不満があっても気軽に転職できず、非常に自由度が低い人生を送らざるをえない。
「旦那が病んだら離婚、主婦が病んだら養え。結婚したらお互い様だと思うけど」
「パートの嫁に同じ立場だと思われてる男は可哀想。『私も働いてるから家事育児は平等にね!』とか言われたら即離婚だわ」
家族のために懸命に働いているにもかかわらず、パートナーから虐げられるケースも珍しくない。日々「なんのために働いているのか?」という自問自答に精神的に追い詰められている男性も多そうだ。
女性から男性のセクハラは軽視されがち?
外見至上主義、いわゆる”ルッキズム”に批判的な声を挙げる女性はよく見かけるが、男性ではどうだろうか。「女と違って低身長だともはや人権がないこと。男で身長165センチと175センチで10センチ違うだけでも、恋愛においても付き合える人限られそう」といった指摘があるように、男性も見た目で判断されることは多い。
「女から男へのセクハラも性犯罪も軽視されてる」
「女性だと問題になるのに男性へのモラハラとかもあるよね。これ男女逆だと大騒ぎしそうとか」
これらのコメントを見ていると、男性が被害者の問題は女性のそれと比較して軽視されがちなように思える。
テレビ番組において、女性タレントの見た目イジりには苦情が出やすいが、男性タレントに対する「ハゲ」「デブ」「おじさん」といったイジりは、批判の声が挙がるどころか、いまだに許容されている。
どこかで「男性の問題は後回しにしていい」「男性は長年加害者だったのだから、多少は苦しめていても問題なし」といった思い込みがあるのではないだろうか。
「運転出来て当たり前という風潮」
「街コンとか出会いの場に高い料金を払う」
他にも、男性というだけで不平等な押し付けをされることは多い。男女ともに、自身の性別による生きづらさを感じているため、性別に振り回されることなく、いち早く自由に生きられる社会が実現することを願いたい。