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“8畳2間に犬164匹と人間が生活”悲惨な多頭飼育崩壊を救いたい どうぶつ基金が緊急支援を呼びかけ、全頭不妊治療を実施

犬の多頭飼育崩壊

犬の多頭飼育崩壊

動物の殺処分ゼロを目指す公益財団法人どうぶつ基金は10月27日、多頭飼育崩壊の対応に関する寄付の緊急支援を呼びかけた。

島根県出雲市で8畳2間の平屋に164匹の犬と人間が生活するという、深刻な多頭飼育崩壊が発生した。島根県行政の要請を受け、同財団は11月10~12日に全頭の不妊治療、ワクチン接種、ノミ・ダニ駆除などの獣医療を無償で行う。その後は地元ボランティアらにより里親を探す。

床に糞尿が重なる中で164匹と人間が生活「犬も人も普通に暮らしていけるように」

同団体はリリースで、これまで全国の多頭飼育崩壊現場を見てきた中で「この現場は一般家庭の犬多頭飼育崩壊として史上最大級」と説明。床には糞尿が重なり、縁の下、ベッド、台所、棚、いたるところで「犬たちが立体的にひしめき合っています」と書いており、かなりの惨状のようだ。

犬はかなりやせ細っており、糞を食べて生き延びている状態だ。この状態の中で人間も共に寝泊まり、食事、洗濯を行い、この場所から通勤しているという。同団体は家族に対し、「信じられないかもしれませんが、犬を愛する気持ちも感じられました」と綴る。

「きっと、最初は犬好きの普通の家族だったでしょう。早い段階で不妊手術さえしていれば、今も普通の家族で犬と穏やかに暮らしていたであろうことが残念です。飼い主さんはとても反省しています。私たちは、この機会に生活環境の改善をして犬たちを里親に出し、ヒトも犬も普通に暮らしていけるように、元に戻してあげたいと考えています」

「今年の多頭飼育崩壊の多さは異常事態」

今回は同団体獣医師チームを出雲保健所に派遣して対応をする。公益財団が保健所の施設を使用するのは日本初だ。これまで行政は「飼い主のいる動物のために税金を投入できない」とし、行政に出来ることはあくまで殺処分のみで、不妊手術をした上で里親探しをするということはなかったという。

しかし環境省は10月15日、自治体向けガイドラインの骨子案を有識者検討会に示した。その中で、動物愛護部局だけでなく社会福祉部局とも連携し、動物と飼い主を同時に支援するよう促している。

同団体は、今まで飼い主は「保健所に相談すれば殺処分される」と考え相談できず、犬や猫はさらに増え続けるという悪循環が繰り返されてきたと指摘する。そのため、「今回の一斉不妊手術事業が、今後の良きケーススタディとなることを願っています」とコメントしている。

同団体は公式サイトで「今年の多頭飼育崩壊の多さは異常事態」と延べる。連日連絡が入り、対応しているが「あまりの件数、頭数の多さに資金不足が深刻です。どうか、緊急支援をお願いします」と呼びかけている。支援は同団体の特設サイトで受け付けている。

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