ユーザベースの平均給与はいくら? これだけもらえる優良企業 | キャリコネニュース
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ユーザベースの平均給与はいくら? これだけもらえる優良企業

これだけもらえる優良企業の社員

これだけもらえる優良企業の社員

上場企業の財務諸表から待遇を探る「これだけもらえる優良企業」シリーズ。今回は「SPEEDA」や「NewsPicks」を運営し、先ごろ海外向けニュースメディア「Quartz」の売却を発表したユーザベースを取り上げます。

ユーザベース社員の平均年収は694万円

最新データ(2020年12月期)によると、ユーザベース社員の平均年間給与は694.0万円。3期前から約85万円増えています。この額には賞与や基準外賃金(手当など)も含まれています。

  • 2017年12月期:609.4万円
  • 2018年12月期:672.3万円
  • 2019年12月期:669.7万円
  • 2020年12月期:694.0万円

なお、この額はユーザベース単体のもので、グループ会社は含まれていません。ユーザベースのセグメントは、次の4つに分けられています。

  • SPEEDA事業:経済情報プラットフォーム(B2B)を運営
  • NewsPicks事業:経済ニュースメディア(日本市場向け、B2C)を運営
  • Quartz事業:経済ニュースメディア(世界市場向け、B2C)を運営
  • その他事業:B2Bマーケティングプラットフォーム「FORCAS」やスタートアップ情報プラットフォーム「INITIAL」(ともにB2B)を運営

このうち、ユーザベース本体(単体)の従業員に含まれているのは、SPEEDA事業と全社(共通)の一部の従業員のみです。

NewsPicks事業は株式会社ニューズピックス、Quartz事業は米Quartz Media社が運営しており、上記の平均年間給与の対象には含まれていないので注意が必要です。

ユーザベース社員の平均年齢は34歳

次に従業員数と平均年齢、平均勤続年数(ともに単体)を見てみましょう。

ユーザベース社員の平均年齢は34.16歳。ざっくり言うと、30代半ばまでに700万円をもらっている人が多いということでしょうか。

  • 2017年12月期:105人(32.9歳・2.8年)
  • 2018年12月期:113人(33.4歳・2.7年)
  • 2019年12月期:130人(33歳・2.56年)
  • 2020年12月期:181人(34.16歳・2.27年)

前述の通り、この人数はユーザベース単体の従業員数。グループ全体の従業員数は704人(2020年12月期)で、内訳は次のとおりです。

  • SPEEDA事業:214人(うち単体従業員136人)
  • NewsPicks事業:184人
  • Quartz事業:186人
  • その他事業:73人
  • 全社(共通):45人(全員が単体従業員)
  • その他:2人

2019年12月期の売上高構成比は、SPEEDA事業が36.2%の45億3000万円、NewsPicks事業が33.4%の41億7700万円、Quartz事業が23.5%の29億4200万円、その他事業が6.9%の8億7000万円でした。

一方、セグメント利益は、SPEEDA事業が12億9500万円、NewsPicks事業が3億4200万円と利益を稼ぐ一方で、Quartz事業が27億2100万円の赤字、その他事業が1億4600万円の赤字となっており、主軸のSPEEDAが赤字事業の穴埋めをしていました。

鳴り物入りで買収したQuartz事業の失敗の責任を取り、11月9日に梅田優祐氏が代表取締役CEOの辞任を発表。Quartz事業から撤退し、20年12月期の連結最終損益が68.9億円の赤字となる見通しです。

Quartz撤退で収益性はようやく改善

2021年3月期の第2四半期決算によると、主軸のSPEEDA事業はコロナ下においても20%を超える売上高・EBITDA成長率を維持しています。

NewsPicks事業は売上高が前年同期比33%増でしたが、マーケティング費用が嵩み、EBITDAが前年同期の1.3億円から0.8億円に減っています。

Quartz事業の売却により、ユーザベースの収益性は改善されます。SPEEDA、NewsPicksには事業を成長させるための戦略投資が予定されています。

ユーザベースの企業サイトには、SPEEDAのトレンドレポートを執筆するシニアアナリスト(理学・工学の修士以上取得者)や、新プロダクト「FORCAS Sales」のアカウントセールスなどの求人が出ています。

主にマーケティング投資を強化するということですが、B2B、B2Cともに市場拡大の余地がどのくらい残されているのか懸念されるところで、新サービスや新機能の開発もあわせて課題となりそうです。

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